ZIPANG-6 TOKIO 2020 「2022年度グッドデザイン賞」モバイル乗車券 [スマホ de noroca] が受賞 栃木県小山市

東武トップツアーズ株式会社(本社:東京都墨田区、社長:百木田康二)は、「2022年度グッドデザイン賞」(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)において、栃木県小山市(市長:浅野正富)と株式会社アローリンク(本社:兵庫県神戸市、社長:蓬莱和真)と共に、企画・開発・プロジェクトマネジメントに携わった、モバイル乗車券 [スマホ de noroca] が「グッドデザイン賞」を受賞しました。




モバイル乗車券 [スマホ de noroca] は、小山市が公共交通サービスの利便性向上を目指し、MaaS等の新技術導入を検討していたなか、小山市コミュニティバス「おーバス」の全線共通定期券であるnorocaを、コミュニケーションアプリLINEを活用して2021年に電子化したものです。


「おーバス」のLINE公式アカウントから友だち登録し購入しておくと、バス降車時に運転手にスマホのLINE画面を提示するだけのシンプル設計となっており、老若男女誰もが使いやすく、交通系ICカードと比較して、導入・維持費用の大幅なコストダウンを実現しています。これらの取り組みの結果、このたび「グッドデザイン賞」として高く評価されました。


当社では今回の受賞を契機に、「地域を元気に!日本を元気に!」という想いのもと、地域交通のさらなる利活用や、移動活性化につながるソリューションの提供に努めていきたいとのことです。


受賞対象名:モバイル乗車券 [スマホ de noroca]




<特徴>

・専用アプリは不要で、コミュニケーションアプリLINEのみで完結

・バス車両への機材搭載不要、画面を確認するだけのシンプルな設計

・モバイル乗車券所持者に対し、地域の店舗の割引サービス付加やサービスやお出かけの情報発信


<審査員コメント>

大都市の移動者にとっては一般的な交通系ICカードは、実は導入費用が膨大という欠点を持つ。スマートフォンアプリはダウンロードの手間を嫌う人もいる。そんな中で高齢者の利用率も高いLINEに注目し、定期券や回数券のデジタル化に用いたのは賢明である。とりわけ回数券は、家族や友人分の運賃をひとつのスマートフォンでまとめて払えることを可能としており、公共交通を使っての外出促進にも寄与する取り組みである。



( 参 考 )

グッドデザイン賞とは 



1957年創設のグッドデザイン商品選定制度を継承する、日本を代表するデザインの評価とプロモーションの活動です。国内外の多くの企業や団体が参加する世界的なデザイン賞として、暮らしの質の向上を図るとともに、社会の課題やテーマの解決にデザインを活かすことを目的に、毎年実施されています。

受賞のシンボルである「Gマーク」※は優れたデザインの象徴として広く親しまれています。


※因みに当Webサイトのロゴマーク『日の丸』同様、「Gマーク」デザインはグラフィックデザイナー『亀倉雄策』氏によるものです。


「スマホ de noroca」



栃木県小山市のコミュニティバス「おーバス」で利用できるモバイル乗車券サービスで、販売場所に出向くことなくLINEを使ったキャッシュレス決済ができ、バスを利用する際は運転手にスマホのLINE画面を提示するだけで乗車することができます。

2021年10月よりモバイル定期券のサービスを開始し、2022年2月からはモバイル回数券のサービスも行われています。



グッドデザイン賞 ロゴマークデザイン

グラフィックデザイナー 亀倉雄策氏



今頃になって想い返すのが昭和61年9月に、日本グラフィックデザイナー協会初代会長の亀倉雄策氏の「デザイン」についてのお話であります。当時はグラフィックデザインの全盛時代でした。亀倉氏を始め、伊藤憲治、河野鷹思、永井一正、福田繁雄etc……は超一流で、


中でも、亀倉氏は東京オリンピックのロゴマークを始め、あの忘れもしない卓越した写真技術を駆使して秒速を超える100m競争ダッシュの瞬間を捉えたポスター他、様々なグラフィック全般に関わり、一躍国際的にその名を知らしめたのである。


私なんぞは未だ駆けだしの青二才。ビクビクもんでしたが…初めて氏のオフィスに伺った時のお聞きした内容の一部をご紹介致したく、暫しのお時間を賜れば有難く…m(_ _)m


ニコン 亀倉雄策の魅力展


亀倉雄策氏は今回ご紹介する株式会社サンゲツのロゴマークをデザインした日本におけるグラフィックデザインの先駆者である。

(下記のアーカイブリンク最終記事ご参照下さい)


これほどデザインが世の中に浸透し、クローズアップされた時代がかってあっただろうか(昭和61年頃のことです。現在は当たり前のことで、むしろ無くてはならないもの)。ポスター、著書の表紙、広告、各種商品ブランドのCIマーク、包装デザイン、街中の看板、ウインドウディスプレイetc. ・・・


現代の私たちは、様々なグラフィックデザインと接して生きている。そして暮らしの基礎となる建築にも、グラフィックの世界は大きく深くかかわり始めている。


東京オリンピックのポスター、シンボルマークのデザイン、また、グッドデザインのロゴマークやNTTのCI革命は、私たち一般の生活者にも大きな意識改革をもたらした。



    亀倉雄策デザインによるロゴマーク NTT(左)、グッドデザイン(右)


🦇「NTTやグットデザインのロゴマーク、東京オリンピックのシンボルマークというように、我々一般にもかなり馴染みが深く、そういう意味ではグラフィックデザインが、ここ数年一般の生活者からもかなり注目されるようになってきたと思うのですが如何でしょうか?」


亀倉雄策氏「う~ん。その点では確かにずいぶん変わってきたとは言えますね。でも、デザインとは何かということになると、まだまだ一般の人はよくわかっていないんじゃないかな。デザインというのはそんなになまやさしいものじゃありませんからね。あえて言うならば、デザインは自分の生活の中のたえず身のまわりにあるもの、つまり人間の生活そのものということです。近代では全ての要素がそれぞれのデザイナーによって手掛けられたもので、デザインに取り囲まれて生きていると言っても過言ではありません。」


🦇「身近なところからデザインは始まっている、ということでしょうか」


亀倉雄策氏「そうです。そもそも民芸や工芸というのは、職人さんが生活の知恵※としていろいろな点を考慮して練り上げてきたものです。ほら、包丁にしても、まな板にしても、すごくきれいな格好をしているでしょう。それらは全部、誰かがデザインしたというものでもなくて、職人さん自身が「こうすると使い易い、この飾りはいらない、というように様々な目的に応じてつくり、それが結果的には今日まで美しさが残るデザインとなった・・・そういうものなんです。」


参考

※生活の知恵・・・信州秋山郷民俗資料館


「秋山郷民族資料館」(巻末に関連のリンク記事あり)


古い民家を一般開放し、最近までつかわれていた生活民具などを展示している。囲炉裏や「つぼら」と呼ばれるゆりかご、雪国独特の生活民具など、一昔前の秋山郷の暮らしぶりがある。※休館日が不定休なため、事前に問い合わせを…。 

長野県下水内郡栄村大字堺17753 電話 025-767-2192


🦇「現代は(昭和61年)日本でも海外でもほとんどがマスプロダクションで、すべて機械を通してつくられ、コツコツと手でつくることは少ないですからね。」


亀倉雄策氏「ですから、デザイナーがキチっと計算して線を引き、その中にその人の美的感念や人生観みたいなものも含まれてくるわけです。私はまったくのグラフィックデザイナーで、毎日自分の手で線を引いてつくっていますから、どのようにデザインすればどういう形で人間の中に入り込めるかと、いろいろなことを考えます。そうして考えたものが『デザイン』でしょうね。」


あれから31年(現在はもう少し経っています)、当時の氏の言葉を反芻すると… 今、パンデミックの真っ只中にいる我々を見通すかの如く、未来に向けて地球人への叱咤激励のお言葉だったのか⁉と… 現状を考えれば考えるほど耳が痛い・・・(合掌)



鎹八咫烏 記

伊勢「斎宮」明和町観光大使

石川県 いしかわ観光特使


協力(敬称略)

紅山子(こうざんし)


※画像並びに図表等は著作権の問題から、ダウンロード等は必ず許可を必要と致します。



アーカイブ リンク記事をご覧ください。


(C)マリメッコ


ZIPANG TOKIO 2020「フィンランド独立100周年記念 『フィンランド・デザイン展』森と湖の国から 」開催のご案内
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人口1,000人の村、徳島・木頭の“未来コンビニ”が、ドイツのデザイン機関が主催する世界三大デザイン賞「レッド・ドット・デザイン・アワード」リテールデザイン部門で最優秀賞「ベスト・オブ・ザ・ベスト」を受賞!


ZIPANG-5 TOKIO 2020徳島最奥~限界集落(旧・木頭村)の『未来コンビニ』~世界三大デザイン賞に輝く「全ての人が笑顔になれる、奇跡の村」を目指し未来へと紡ぐ!
https://tokyo2020-5.themedia.jp/posts/20508218


ふるさとを愛する二人は、夜遅くまで熱心に街並みや商店街の計画を・・・


ZIPANG TOKIO 2020「ふるさとを愛する 二人が、若い仲間たちと創った ~古くて新しい沼垂~『沼垂テラス商店街』2017年グッドデザイン賞受賞!」
https://tokyo2020-summer.themedia.jp/posts/4006940


グッドデザイン賞受賞展「GOOD DESIGN EXHIBITION 2019」において特別展示される

レタールームは、2016年8月1日にシェラトン・グランデ・オーシャンリゾート2階の宿泊者専用ラウンジ「風待ちテラス」内にオープン。シーガイアのあふれる魅力を表現した多彩なポストカードや、万年筆や特別な色鉛筆などの上質なツールが揃い、大切な誰かに旅の思い出を手紙で残し、伝える事ができます。

SNS全盛の今だからこそ、“手紙”の持つ魅力を体感できる場として好評であり、これまでに38,000通を超える手紙が投函されています。


ZIPANG-3 TOKIO 2020 2019年度グッドデザイン賞受賞「フェニックス・シーガイア・リゾートのレタールーム」
https://tokyo2020-3.themedia.jp/posts/7062972


「夜明け市場」2013年にはグッドデザイン賞を受賞しました。

ところで、此処にも居るんだね~ファミリーが…⁉おいちゃんやおばちゃん、さくらに博に満男、御前様と源公にあけみ、はてさて…?…タコ社長は何処かな・・・

ZIPANG-6 TOKIO 2020 人も魚も故郷へ結集!!福島県いわき市『浜通り!⽊⼾川いくら祭り』開催
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ZIPANG-4 TOKIO 2020 ~インクルーシブデザイン~で、誰もが体を動かす楽しさを体感できる「TOKYO SPORT PLAYGROUND SPORT×ART」
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ZIPANG-6 TOKIO 2020 (VOL-6)
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ZIPANG-6 TOKIO 2020

これまでの、日本の精神文化と国土の美しさについて再発見に加えて その1. 全世界との情報の共有化 その2. 偏り、格差のないローカリティの尊重! その3. 美しきものへの学び、尊敬、関心を高める教育と推進

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