ZIPANG-6 TOKIO 2020コロナ禍でも海外ではプレミアムな日本酒が人気! 2021年度日本酒輸出実績 過去最高に

全国約1,700の蔵元が所属する日本酒造組合中央会(以下:中央会)は、2021年度(1月~12月)の日本酒輸出総額が401.78億円に達し、12年連続で前年を上回る金額に、また数量も32,053キロリットルと過去最高となったことを発表(財務省貿易統計)。

秋の夜長は「ススキの簪」を挿してあげよう…かぐや姫のお酌で一杯やりたいな~


それなら、私のコレクションでどうぞ・・・どの「SAKE(日本酒)」がお好みかな…⁈


国別の金額1位は中国、数量1位はアメリカで、さらに2021年最も金額・数量の伸び率が高い国はフランスとなりました。1Lあたりの輸出価格は10年前から全体で2倍上昇しており、高価格帯のプレミアムな日本酒が海外輸出のトレンドとなっています。





2021年度の輸出金額・数量は共に過去最高に

2021年度の日本酒輸出実績は金額・数量共に過去最高で、金額は401.78億円(昨対比:166.4%)、数量は32,053キロリットル(昨対比:147.3%)となりました。 輸出が好調な大きな要因としては、以下が考えられます。

● コロナ禍からの経済活動の回復によりアメリカ・中国・香港・欧州の輸出が急拡大し、営業再開した海外のレストランでの日本酒の注文が増加したこと

● 東京2020での日本への注目や、日本への渡航が引き続き難しい中、アジア圏を中心に日本の居酒屋スタイルを真似た日本食レストランでの日本酒人気が高まったこと

● 業界全体のデジタル化が進行し、海外では日本酒ECサイトでの販売が増加したこと

● 高価格の日本酒がさらに人気を広げたこと 2021年度は中国等において10都県に対する輸入規制のある中、世界的なコンテナ輸送の需給ひっ迫もあったため、これらが解消されれば今後もさらなる伸びが期待できると予想しています。

コロナ禍でも海外ではプレミアムな日本酒が人気! 2021年度日本酒輸出実績 金額・数量ともに過去最高に輸出額は遂に401億円超え


金額1 位は中国、数量1 位はアメリカに!
数量・金額ともに伸び率1 位はフランス!!!


フランス・パリのメトロ
アールヌーヴォー(新しい芸術)建築デザインの第一人者エクトル・ギマール作品
きっと彼も、日本の「SAKE」を好んだに違いない・・・


国別の輸出金額第1位は中国で102.79 億円(昨対比177.5%)。
中国では日本酒は高級酒として若者や富裕層を中心に人気を集めており、ECショップを通じて購入した自分好みの日本酒を外食時にレストランに持ち込み楽しむ スタイルがみられます。

数量の第1 位はアメリカで8,826 キロリットル(昨対比167.5%)でした。
昨対比の金額・数量が最も伸びた国はフランスで、金額は230.3%、数量は197.5%の伸び率です。

ヨーロッパにおい てはイギリスが日本酒輸出をこれまで牽引していましたが、今回初めて金額・数量ともにフランスが超える結果となりました。

中央会は2020 年にフランスソムリエ協会とのパートナシップを締結。
2021 年5 月には、フランスソムリエ協会が主催する 『ベストソムリエ・オブ・フランス2020』の決勝戦にて日本酒が初めて出題されるなど、ガストロノミーの分野で影響力が高い ソムリエへの日本酒の啓発活動が成果を見せ始めていると考えています。



日本酒輸出のトレンドは「プレミアム」な日本酒

近年注目したい傾向として、1L あたりの日本酒の輸出価格の上昇があります。
10年前(2011 年)の輸出金額は625.9 円でしたが、2021年には12535 円と2 倍上昇しており、国別に見ると香港では3 倍の価格となっています。

日本酒の冷蔵輸送の管理が普及し、大吟醸や吟醸、純米などが品質を保持された状態で流通可能になったことが影響しているだけでなく、冷酒をワイングラスで飲むスタイルなど、以前までの熱燗一辺倒だった日本酒のイメージが刷新さ れ、様々なタイプがあることが海外でも認知され始めたことで、日本酒を高級酒として受け入れられる市場が作られてきてい ます。


■1L あたりの輸出価格

※単位:円・% / 年対比は2021 年度との対比


≪日本酒造組合中央会 理事/宇都宮 仁≫ コメント


日本酒のファンが世界に広がっていることを感じています。
令和4年1月17日の岸田総理施政方針演説で、「日本酒、焼酎、泡盛など文化資源のユネスコへの登録を目指すなど、日本の魅力を世界に発信していきます。」とご発言いただきました。

日本酒造組合中央会としても、さらに日本酒の魅力や文化に加え、日本酒がサスティナビリティに配慮した酒であることを世界にPRしていきます。


≪日本の酒情報館 館長/今田 周三≫ コメント

世界に流通するワインと比較するまでもなく、海外には日本酒にとって広大なマーケットが広がっています。今まさに官民を挙げた日本酒・本格焼酎の輸出に向けた取り組みが行われています。

地域ブランドを確立して外国の消費者に産地イメージを明確化するGI(地理的表示)制定の取組み、海外で関心の高いオーガニック商品への取組み、海外の消費者に受け入れられやすいラベルの工夫や味わいの多様化、そしてコロナ後に期待されるインバウンド需要に向けた蔵施設の拡充や魅力的な地域ツーリズムの推進など、個社・地域・全国の活動が一体となって目標に向かうことが求められています。

情報館では、国内外の消費者に向けて、また組合員各社に向けて、有意義で魅力的な情報を発信してまいります。


【参考】

■『日本の酒 情報館』

東京都港区西新橋1-6-15 日本酒造虎ノ門ビル1F


意気投合…あなたは何しに日本へ・・・様々な国の人たちが訪れます!


常時100種類以上の日本酒、本格焼酎・泡盛等を1杯100円から楽しむことができ、いつも国内外からのお客さまでにぎわっています。また試飲だけでなく、日本酒にまつわる情報収集もできて、酒蔵見学などの相談もできるなど、“コンシェルジュ”としての役割も担っています。


■日本酒造組合中央会
(Japan Sake and Shochu Makers Association) について


全国の約1,700の酒類(日本酒、本格焼酎・泡盛、本みりん)メーカーが所属する日本酒業界最大の団体。 酒類業界の安定と健全な発展を目的とし、1953年に設立。

『國酒(こくしゅ)』といわれる日本酒、本格焼酎・泡盛、本みりんについて正しい情報を発信することで、国内外へ幅広く認知向上させる活動に取り組んでいます。


■2021年10月1日グランドオープン『國酒デジタルミュージアム』

國酒造りのために…一人もくもくと・・・


日本の人々が日々の暮らしの中で親しんできた國酒(日本酒、焼酎、泡盛、みりんの総称)の歴史文化的側面を紹介することを目的としたオンラインミュージアム。


世界のどこにいても伝統的な日本文化と國酒を学ぶことができます。



鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」明和町観光大使
石川県 いしかわ観光特使



協力(順不同・敬称略)

日本酒造組合中央会
〒105-0003 東京都港区西新橋1丁目6番15号日本酒造虎ノ門ビル 電話:03-3501-0101

日本の酒情報館
〒105-0003 東京都港区西新橋1-6-15 日本酒造虎ノ門ビル1F東京都港区西新橋1-6-15
日本酒造虎ノ門ビル1F 電話:03-3519-2091



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