ZIPANG-6 TOKIO 2020 伊豆 天城越え~文学の道を行く~(その1)

・・・隠れ宿…九十九折 浄蓮の滝・・・わさび沢 隠れ道 小夜時雨 寒天橋
・・・地を這って あなたと越えたい天城越え ~石川さゆり「天城越え」より抜粋~

いつの頃からか…天城峠に差し掛かると…
天城山隧道を吹き抜ける風が鼓の音を運んでくるような気がいたします・・・


旧井上靖邸

天城峠周辺の緑豊かな1,600haの森に作られた大自然公園「昭和の森」に移築された


日本の滝百選 浄蓮の滝

浄蓮の滝は伊豆最大級の名瀑で、玄武岩の岩肌を幅7m高さ25mに渡り流れ落ち、「日本の滝100選」にもその名を列ねています。


名瀑 浄蓮の滝 手前に広がる「わさび畑」も是非ご覧ください!


滝には女郎蜘蛛伝説が残り、滝の周囲に生い茂る深い森が醸し出す静寂な雰囲気の中、激しい音を立てて流れ落ちる姿はとても迫力があり、この滝をよりいっそう神秘的にしています。

滝への道は明治末期に開かれ、昔は人も近づかぬ神秘的な場所であったといわれています。周辺は夏でも涼しく、滝の周りや滝壺の岩肌には、県指定天然記念物のジョウレンシダ(別名ハイコモチシダ)が群生しています。


天城峠・旧天城トンネル

有形文化財の「天城山隧道」

天城トンネル(正式名称=天城山隧道)は、静岡県伊豆市と、同県賀茂郡河津町を結ぶトンネルです。現本線の新天城トンネルと区別するため「旧天城トンネル」と呼ばれています。


天城山隧道(旧天城トンネル)


明治38年に築造され、全長445.5m、アーチや側面などすべて切り石で建造しており、石造道路トンネルとしては、日本に現存する最長のものです。

総石造りの馬蹄形をしたトンネルの入口や内部は、非常に重厚な構えとなっていて明治末期を代表する歴史的トンネルであるとし、平成10年9月25日に有形文化財に登録され、平成13年には道路トンネルとしては初めて国の重要文化財に指定されました。

その旧天城トンネルに続く道は川端康成作「伊豆の踊子」でも有名な旧天城峠です。
ケヤキ・カエデ・ヒメシャラなどの樹木が自然のままに生い茂る風情は、今も「伊豆の踊子」の世界そのものです。

道の途中には、伊豆の踊り子文学碑や氷室、あの名曲「天城越え」の歌詞に唄われている寒天橋や、風光明媚な二階滝(にかいだる)などもあり、気軽なハイキングコースとして人気があります。

国重要文化財に指定されているほかに「日本の道100選」「日本百名峠」にも選ばれています。森の中に静かなたたずまいを見せています。



文学者が多く訪れた温泉地 湯ヶ島

天城山※という国有林を背に静かな温泉地湯ヶ島は雑音も遮断され川の音を聞きながらのんびり時間を楽しむことのできる まさに文学者達が訪れる最高の環境です。朝晩,河鹿蛙の声をきき自然を満喫できる温泉地。


御睦まじきご一家。左から昭和天皇陛下、四人目に皇太子殿下(現:上皇陛下)🄫鎹八咫烏


※昭和の森・天城山自然休養林

天城山は、昭和5年(1930年)昭和天皇が天城の八丁池に行幸されるなど古くから皇室にゆかりがあり、昭和53年(1978年)昭和天皇在位50年を記念して「昭和の森」に指定されました。

これを契機に、天城峠一帯1,600ヘクタールの国有林を「昭和の森・天城山自然休養林」として整備してきました。豊かな原生林は「森林浴の森」日本百選に選ばれています。


天城山 太郎杉


ブナ・ヒメシャラ※・カエデなどの天然林と、スギ・ヒノキなどの人工林が混在し、四季を通じて優れた景観が楽しめます。特に天城山で一番大きな「天城山太郎杉」は有名で、静岡県の天然記念物に指定されています。樹齢は400年(推定)、胸高周囲9.6m、樹高53mの巨木は見る人を圧倒します。


※世界の樹木「ヒメシャラ」


ひめしゃら(姫沙羅) ツバキ科ナツツバキ属。落葉高木。別名サルタノキ、コナツツバキという。原産は日本であり、本州の神奈川県以西、四国、九州に分布する。暖帯上部から温帯域に生育し、パイオニア的な性質を持っているので、荒れた森林に出現する。

名の由来は、シャラノキと呼ばれたナツツバキより、葉も花も小さいため「姫」が付けられた。高さ15メートルほどになり、垂直によく伸びる。若木のうちは灰色の細かくざらついた樹皮であるが、成長するに従いこのような樹皮ははがれ、次第に赤褐色のごく薄い樹皮に変わる。この樹皮は細かい鱗状にはがれるが、全体としては淡赤褐色のつるつるしたものに見える。

葉は長さ5-8センチ、互生で短い柄があり、葉身は卵形~楕円形、両面に毛が散生する。縁は、低い鋸歯がある。7-8月に葉腋から1つずつ、直径約2センチの小さな白い花を咲かせる。秋には紅葉になり、10-11月に濃褐色の実ができて種子ができる。



天城 文学と旅

2022年 1月23日(日) あすなろ忌 告知


場所 天城会館(伊豆市湯ヶ島176-2)

定員 218人(学生を優先にし あとは抽選にします)

参加費 無料

開場 12:45

開演 14:00

主催 井上靖ふるさと会. 椎名誠講演会実行委員会

後援

湯ヶ島地区地域づくり協議会 伊豆市教育委員会.長泉町教育委員会
一般財団法人. 井上靖記念文化財団


お問合せ

あすなろ忌記念事業について➡井上靖ふるさと会事務局(090-3954-1792)

井上靖コンクールについて➡伊豆市社会教育課(0558-83-5476)


湯ヶ島ゆかりの文学者 作品 記念碑


川端康成氏 記念碑


川端康成:大正7~大正15.湯本館に滞在し伊豆の踊子.などを執筆ノーベル賞作家
伊豆の踊子:湯ヶ島での思ひ出 他 旧天城街道


梶井基次郎:学生時代結核療養の為、湯川屋に滞在し川端康成の伊豆の踊子の校正を手伝う
檸檬・冬の蝿 他 旧湯川屋前

井上靖:3歳~小6まで湯ヶ島で過ごす。幼少の頃からの思い出が湯ヶ島には現存する。
しろばんば・わさび美し・猟銃・少年 他 猟銃の碑➡滑沢渓谷

若山牧水:吉奈、湯ヶ島を多く訪れ大正12年3月~4月湯本館に滞在
山ざくら23首.酒と歌.秋草と虫の音 西平神社境内

横光利一:天城を題材にした作品多し。 寝園.天城 他 踊子歩道沿い野畦付近

与謝野晶子:女流歌人 北海道から鹿児島まで温泉地の風情を詠んだ作品多し
みだれ髪.君死にたまふことなかれ 他 水恋鳥広場

足立文太郎 伊豆市市山生まれ 明治27年東大医学部卒.軟部人類学の創設者 旧湯ヶ島小学校

五所平之助 映画「伊豆の踊子」初代監督 三本松園地(浄蓮の滝近く)

古見豆人 明治19年湯ヶ島生まれ.13歳で早くも俳句をはじめ17歳でホトトギスに投句する。
笹鳴き.大富士.江川太郎左衛門

安藤藤右衛門翁 明治末期西平の湯本館館主が私財で切り開いた湯道や浄蓮の滝の重要人物
湯道記念碑 (白壁近く)


伊豆 天城 文学と旅本

文学記念碑ガイドブック

湯ヶ島にゆかりのある文学者たちを本にしました。
山間の静かな温泉地「湯ヶ島」で文学者たちは色々な作品を残しました。

文豪家達が文学仲間を呼び、訪れ、気さくなお宿のご主人に出会う。

当時の面影もまだまだ残されております。
文学祭りの際には文学碑巡りをされてはいかがでしょうか。

数に限りがございますがテキストをご希望の方はお電話お待ちしております。

伊豆市観光協会天城支部 ☎ 0558-85-1056


次回に続く・・・


鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」明和町観光大使
石川県 いしかわ観光特使


協力(敬称略)

伊豆市観光協会天城支部 〒410-3206 静岡県伊豆市湯ヶ島176-2 電話0558-85-1056



※画像並びに図表等は著作権の問題から、ダウンロード等は必ず許可を必要と致します。



伊豆 アーカイブリンク記事をご覧ください。


ZIPANG TOKIO 2020「富士山の見える『中伊豆体験農園』ラウベ付き農園(2区画)、一般農園(7区画)の利用者募集と中伊豆の見どころご案内」

https://tokyo2020-summer.themedia.jp/posts/1809817/ 


ZIPANG TOKIO 2020「2017年(第27回)河津桜まつり 本州一の早咲き約8,000本の桜が咲き誇る」~内田茂デザイン 河津町天然温泉 玉峰館「峰温泉」~

https://tokyo2020-summer.themedia.jp/posts/1876974


ZIPANG TOKIO 2020
「河津桜まつり 桜・温泉・パワースポットそして、お楽しみ屋台と盛り沢山!」

https://tokyo2020-summer.themedia.jp/posts/3494700/


ZIPANG-3 TOKIO 2020 ~ 日本の原風景 棚田巡礼 ~「世界一 富士山の眺望景観 西伊豆松崎町の石部棚田(2)」

https://tokyo2020-3.themedia.jp/posts/6735055/


ZIPANG TOKIO 2020「若者にフィットする和風住宅の考案を!」

https://tokyo2020-summer.themedia.jp/posts/2262822


ZIPANG TOKIO 2020「明治150年 旧小澤家住宅 日本遺産認定の一翼を担う!」伊豆もほんの少しご紹介。探してみてください!

https://tokyo2020-summer.themedia.jp/posts/3643909/



※現在、1600件余の記事掲載、下記のサイトからご覧ください。


最新の記事をご覧いただけます。

ZIPANG-6 TOKIO 2020 (VOL-6)

https://tokyo2020-6.themedia.jp/


最近の記事をご覧いただけます。

ZIPANG-5 TOKIO 2020 (VOL-5)

https://tokyo2020-5.themedia.jp/


250件ほどの記事をご覧いただけます。

ZIPANG-4 TOKIO 2020 (VOL-4)

https://tokyo2020-4.themedia.jp/


235件ほどの掲載記事をご覧いただけます。

ZIPANG-3 TOKIO 2020 (VOL-3)

https://tokyo2020-3.themedia.jp/


200件ほどの掲載記事をご覧いただけます。

ZIPANG-2 TOKIO 2020(VOL-2) 

https://tokyo2020-2.themedia.jp/


615件ほどの掲載記事をご覧いただけます。

ZIPANG TOKIO 2020 (VOL-1)

https://tokyo2020-summer.themedia.jp/



ZIPANG-6 TOKIO 2020

これまでの、日本の精神文化と国土の美しさについて再発見に加えて その1. 全世界との情報の共有化 その2. 偏り、格差のないローカリティの尊重! その3. 美しきものへの学び、尊敬、関心を高める教育と推進

0コメント

  • 1000 / 1000