ZIPANG-6 TOKIO 2020デジタル技術が可能にする古代美術のあらたな鑑賞体験   ≪ デジタル法隆寺宝物館 ≫   東京国立博物館にて1月31日(火)より開室


          古今折衷


文化財活用センター〈ぶんかつ〉と東京国立博物館(トーハク)は、2023年1月31日(火)より、東京国立博物館 法隆寺宝物館に、通年で鑑賞できる展示室≪デジタル法隆寺宝物館≫を開室します。



■デジタル技術が可能にする博物館のあらたな鑑賞体験

≪デジタル法隆寺宝物館≫は、常時展示がかなわない法隆寺ゆかりの名宝を、デジタルコンテンツや複製でくわしく鑑賞、体験する展示室です。2023年1月31日からは法隆寺献納宝物である国宝「聖徳太子絵伝」を、8月1日からは「法隆寺金堂壁画」をテーマに、臨場感あふれるグラフィックパネル(複製)と、大型8Kモニターで絵の詳細まで自在に鑑賞できるデジタルコンテンツを展示します。また、仮面や装束の当初の姿を考証した復元模造では、かつて人々を魅了した伎楽(ぎがく)という芸能の色鮮やかな世界観にふれることができるでしょう。


■≪デジタル法隆寺宝物館≫開室後半年間のみどころ

[2023年1月31日~2023年7月30日]


●みどころ(1) 70インチ8Kモニターでくわしくみる国宝

~鑑賞者の操作で絵画の魅力をじっくり鑑賞~


11歳、雲のように空に浮かぶ(第1面)/国宝「聖徳太子絵伝」(部分)


およそ千年前に描かれた国宝「聖徳太子絵伝」の高精細画像を、大型8Kモニターで鑑賞するデジタルコンテンツ<8Kで文化財 国宝「聖徳太子絵伝」>を体験できます。本デジタルコンテンツでは、原品ではよくみえない聖徳太子の表情までもが8Kモニターに映し出されます。

また、聖徳太子の生涯にわたる50以上もの事績から、みたい場面を選んで解説とともに鑑賞するなど、国宝「聖徳太子絵伝」の魅力を8K画質で自在にくわしく楽しめます。


●みどころ(2) 臨場感あふれる原寸大グラフィックパネル

~絵画の大きさや配置された空間そのものを体感~


国宝「聖徳太子絵伝」原寸大グラフィックパネル ※2018年撮影


かつて奈良・法隆寺の絵殿という建物の内側を飾っていた国宝「聖徳太子絵伝」は、1面およそ縦1.9m×横1.5mの画面を横に並べた計10面からなる大画面絵画です。その原寸大グラフィックパネル(複製)を、法隆寺の絵殿にあったときと同じコの字型の配置に展示しています。


国宝「聖徳太子絵伝」にあらわされた雄大な景観と、聖徳太子の生涯を追体験するかのような空間そのものを体感することができます。


●みどころ(3) よみがえる古代芸能の色とかたち

~伎楽でもちいられた仮面や装束の本来の姿を再現~


復元模造 伎楽面・伎楽装束 ※半年毎に展示替、ケース内展示


飛鳥時代に大陸から伝来した伎楽は、今日では資料より役名を伝えるのみとなった幻の芸能です。現存する伎楽面のほとんどが奈良時代の作であるのに対し、法隆寺献納宝物(東京国立博物館蔵)の伎楽面には、それより古い飛鳥時代の作が含まれています。


東京国立博物館と文化財活用センターは、現存する資料から色やかたちについての検討を重ね、本来の姿を再現した伎楽面と伎楽装束を製作しました。


*上記は、≪デジタル法隆寺宝物館≫開室から半年間 [2023年1月31日~2023年7月30日] のみどころです。

*≪デジタル法隆寺宝物館≫は半年毎に展示替をします。2023年1月31日の開室後半年間は、法隆寺献納宝物(東京国立博物館蔵)である国宝「聖徳太子絵伝」を、同年8月1日からは「法隆寺金堂壁画」(奈良・法隆寺蔵)をテーマに展示します。

*≪デジタル法隆寺宝物館≫の会場内は写真、動画の撮影が可能です。


■デジタルコンテンツ<8Kで文化財 国宝「聖徳太子絵伝」>について

*デジタルコンテンツ制作:文化財活用センター、NHKエデュケーショナル/2018~19年

*日本語・英語に対応しています


<8Kで文化財 国宝「聖徳太子絵伝」>操作画面


国宝「聖徳太子絵伝」は、かつて法隆寺の絵殿を飾っていた大画面の障子絵です。平安時代・延久元年(1069)、絵師・秦致貞によって描かれました。10面からなる横長の大画面に、聖徳太子の生涯にわたる50以上もの事績が散りばめられています。


数ある聖徳太子絵伝のなかでもっとも古く、初期やまと絵の代表作にあげられます。しかし、長い年月を経て画面のいたみがひどく、肉眼で細部まで鑑賞することはかないません。


デジタルコンテンツ<8Kで文化財 国宝「聖徳太子絵伝」>は、本作品の高精細画像を、大型8Kモニターに映し出すアプリケーションです。1面およそ縦1.9m×横1.5mの本作品を、計28区画に分割して撮影し、画像をつなぎ合わせて1面で18億画素の画像データを作成しました。


鑑賞者自身の操作により、2面で36億画素という画像データがリアルタイムに処理され、70インチ8Kモニターに表示されます。


国宝「聖徳太子絵伝」のみたい部分を大きく拡大すると、聖徳太子の表情までくわしく確認することができます。聖徳太子の生涯のエピソードから場面を選び、その場面の解説もお楽しみいただけます。およそ千年前に描かれた国宝の絵伝と聖徳太子の魅力を、8K画質でじっくりとご堪能ください。


27歳、黒駒に乗って東国にあそび富士山に登る(第3面)/国宝「聖徳太子絵伝」(部分)


12歳、百済の賢者、日羅と会う(第10面)/国宝「聖徳太子絵伝」(部分)


●国宝「聖徳太子絵伝」

秦致貞 筆/平安時代・延久元年(1069)/綾本着色/10面/東京国立博物館(法隆寺献納宝物)

*原品の展示予定は未定です


聖徳太子(574-622)は用明天皇の第二皇子で、飛鳥時代、推古天皇のもと仏教の興隆や遣隋使の派遣、十七条憲法の制定などに力をつくしました。


伝記にあたる『聖徳太子伝暦』が10世紀に成立したのち、その生涯を絵画化した絵伝が数多く作られました。なかでもこの作品は、現存最古のもっとも優れた聖徳太子絵伝であり、11世紀やまと絵の説話画としても貴重です。


かつて法隆寺絵殿の内側を囲った全10面の大画面には、法隆寺のある斑鳩の地を中心に、飛鳥や難波(現在の大阪府)、さらに中国・衡山までを見渡す雄大な景観が描かれ、聖徳太子の生涯を追体験するかのような空間を作り出します。


国宝「聖徳太子絵伝」展示風景(法隆寺宝物館第6室) ※2019年撮影


■デジタルコンテンツ<「法隆寺金堂壁画」写真ガラス原板デジタルビューア>について

*デジタルコンテンツ制作:法隆寺、奈良国立博物館、国立情報学研究所高野研究室/2020年

*デジタルコンテンツ制作協力:文化財活用センター、便利堂

*日本語・英語に対応しています


7世紀後半から8世紀はじめに制作されたとみられる「法隆寺金堂壁画」は、かつて法隆寺金堂の内壁(外陣)にあった大画面壁画です。昭和24年(1949)1月26日、火災により焼損しました。


「法隆寺金堂壁画」写真ガラス原板は、美術印刷会社便利堂によって昭和10年(1935)に撮影されたもので、焼損前の金堂壁画の姿を今に伝えます。


デジタルコンテンツ<「法隆寺金堂壁画」写真ガラス原板デジタルビューア>は、363枚ある写真ガラス原板から、専用の高精細スキャナー(1500dpi)で取得した高精細画像を、大型8Kモニターに映します。


この高精細画像は、写真ガラス原板1枚を5分割して読み込み、撮影時のレンズの歪みや現像時に生じた濃淡の差などを補正し、複数の画像データを接合したものです。壁画1枚の画像は、大壁で300億画素、小壁で170億画素を超えます。


2020年、<「法隆寺金堂壁画」写真ガラス原板デジタルビューア>はオンライン上で公開され、PCやスマートフォンで閲覧可能です。


本会場ではそれを70インチの8Kモニターで鑑賞いただきます。仏教美術の至宝と称えられた法隆寺金堂壁画、その線描の美しさを大画面モニターでお楽しみください。


第二号壁 菩薩像/「法隆寺金堂壁画」(部分)


第六号壁 阿弥陀浄土図/「法隆寺金堂壁画」(部分)



<「法隆寺金堂壁画」写真ガラス原板デジタルビューア>をみる


●重要文化財「法隆寺金堂壁画写真ガラス原板」

 昭和10年(1935)撮影/ガラス乾板(コロタイプ原板)/363枚/奈良・法隆寺

 *原品の展示はありません


大壁4面の四方四仏と、小壁8面に描かれた菩薩の計12面からなる「法隆寺金堂壁画」は、焼損以前より高く評価されていました。当時古社寺保存会長であり帝国博物館(のちの東京国立博物館)初代総長をつとめた九鬼隆一は、大正9年(1920)刊行の『法隆寺壁画保存方法調査報告書』で、次のように述べています。


「法隆寺金堂ノ壁画ハ現今世界ニ知ラレタル東洋各国壁画中最モ優秀ナル者タルコトハ一般ニ認メラル所(以下略)」


法隆寺の「法隆寺金堂壁画写真ガラス原板」は、便利堂が所有する写真原板(同時に撮影された四色分解写真、赤外線写真など83枚)とともに平成27年(2015)、重要文化財に指定されました。その翌年から5年をかけてクリーニング等の修理がおこなわれたのち、デジタルデータ化が進められました。


<「法隆寺金堂壁画」写真ガラス原板デジタルビューア>操作画面


■<復元模造 伎楽面・伎楽装束>について

 *伎楽面 呉女・迦楼羅 製作:松久宗琳佛所/2019年

 *伎楽装束 裳・袍 製作:染技連/2021年


伎楽は、飛鳥時代に大陸から伝来した、野外で行なう仮面芸能です。国宝「聖徳太子絵伝」(第5面)には、推古天皇20年(612)、百済から帰化した味摩之(みまし)という楽人が、呉(くれ/現在の中国)に学んだ伎楽舞を習得していると聞き、聖徳太子は少年を集めて習わせたという場面が描かれています。

伎楽は平安時代には廃れ、今日では資料や仮面の銘などにより役名を伝えるのみです。


伎楽面は、法隆寺献納宝物(東京国立博物館蔵)の31面のほか、正倉院や東大寺に伝わります。現存するほとんどが奈良時代の作ですが、法隆寺伝来の伎楽面には、飛鳥時代の作が含まれることが特徴です。


東京国立博物館と文化財活用センターは、2019年に伎楽面〈呉女〉と〈迦楼羅〉を、2021年に伎楽装束〈裳(も)〉と〈袍(ほう)〉の復元模造を製作しました。現存する資料から、色やかたちについて検討を重ね、本来の姿を再現しました。


41歳、百済国の味摩之、伎楽を伝え、これを童子に習わせる(第5面)/国宝「聖徳太子絵伝」(部分)


●重要文化財「伎楽面 呉女・迦楼羅」

 飛鳥時代・7世紀/木造彩色/東京国立博物館(法隆寺献納宝物)

 *原品を含む伎楽面は、法隆寺宝物館〈第3室〉にて通年展示。法隆寺宝物館〈第3室〉は毎週金曜・土曜に開室


31面のうち、伎楽で唯一の女性面である〈呉女(ごじょ)〉と、インドの霊鳥である〈迦楼羅(かるら)〉の復元模造です。X線CT撮影や赤外線撮影など多角的な調査を行ない、材質や技法、彩色仕上げを原品に忠実に再現しました。


伎楽面 呉女(原品)


伎楽面 呉女(復元模造)


インドの霊鳥〈迦楼羅(かるら)〉(原品)


インドの霊鳥〈迦楼羅(かるら)〉(復元模造)


●「伎楽装束 裳残欠・袍残欠」

奈良時代・8世紀/「裳」絹製、夾纈、纐纈/「袍」絹製(平絹)/東京国立博物館(法隆寺献納宝物)

*原品の展示予定は未定です


現在は残欠として伝えられる伎楽装束ですが、原品の解体修理と並行して復元模造を製作しました。修理時の知見を活かし、古代の染織技法を再現したことで、製作当時の華やかな彩りがよみがえりました。


伎楽装束 裳(原品)


伎楽装束 裳(復元模造)


■法隆寺と法隆寺宝物館


奈良・法隆寺は、聖徳太子の発願により7世紀初頭に建立された名刹です。その西院伽藍のうち金堂・五重塔・中門・回廊などの建物は、現存する世界最古の木造建造物として知られます。


明治11年(1878)、法隆寺に伝来した宝物300件あまりが皇室に献納されました。これらの宝物すべてを収蔵・展示することを目的として、昭和39年(1964)、東京国立博物館に法隆寺宝物館が開館し、平成11年(1999)の建て替えを経て今日に至ります。

*谷口吉生設計 平成13(2001)年度 建築学会賞受賞


■開催概要


名称  :デジタル法隆寺宝物館

会場  :東京国立博物館 法隆寺宝物館/中2階(東京都台東区上野公園13-9)

会期  :2023年1月31日(火)開室 以降は通年展示(半年毎に展示替)

開館時間:9:30~17:00

休館日 :月曜日(ただし月曜日が祝日または休日の場合は開館し、翌平日に休館)、

     2023年2月7日(火)は休館

     ※開館時間・休館日は、東京国立博物館総合文化展に準じます

観覧料 :総合文化展観覧料もしくは開催中の特別展観覧料[観覧当日に限る]が必要です

主催  :東京国立博物館、文化財活用センター

協力  :法隆寺、奈良国立博物館、国立情報学研究所高野研究室


▼≪デジタル法隆寺宝物館≫▼


*総合文化展観覧料、一般1,000円、大学生500円、高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は無料。

*大学生の方は、学生証をご提示ください。

*高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は、総合文化展について無料です。入館の際に年齢のわかるもの(生徒手帳、健康保険証、運転免許証など)をご提示ください。

*障がい者とその介護者各1名は無料です。入館の際に障がい者手帳等をご提示ください。

*東京国立博物館のガイドラインに従い感染防止対策を実施します。

*令和4年度日本博イノベーション型プロジェクト 補助対象事業(独立行政法人日本芸術文化振興会/文化庁)


■≪デジタル法隆寺宝物館≫今後の展示内容


【2023年1月31日(火)~2023年7月30日(日)】 

(デジタルコンテンツ)8Kで文化財 国宝「聖徳太子絵伝」 2018~19年制作

(グラフィックパネル)国宝「聖徳太子絵伝」(原寸) 10面 株式会社サンエムカラー 2022年制作

(複製)伎楽面 呉女 1面 松久宗琳佛所 2019年制作

(複製)伎楽装束 裳 1領 染技連 2021年制作


【2023年8月1日(火)~2024年1月28日(日)】

(デジタルコンテンツ)「法隆寺金堂壁画」写真ガラス原板デジタルビューア 2020年制作

(グラフィックパネル)「法隆寺金堂壁画」(縮小) 12面 株式会社サンエムカラー 2022年制作

(複製)伎楽面 迦楼羅 1面 松久宗琳佛所 2019年制作

(複製)伎楽装束 袍 1領 染技連 2021年制作

*≪デジタル法隆寺宝物館≫は開室後、半年毎に展示替をします。会場内は写真、動画の撮影が可能です。


■ぶんかつ【文化財活用センター】YouTubeチャンネルで関連動画を公開!


・法隆寺 ―よみがえる古代の至宝1

・国宝 聖徳太子絵伝 ―よみがえる古代の至宝2

・法隆寺金堂壁画 ―よみがえる古代の至宝3

・伎楽と法隆寺宝物館 ―よみがえる古代の至宝4

 (動画公開予定日=2023年1月27日)

*音声ナレーション:渡邊あゆみ(NHKアナウンサー)

*音声ナレーションを字幕でご覧になりたい方は設定から言語を選択してください

*字幕は日本語・英語・中国語・韓国語に対応しています


■東京国立博物館


明治5年(1872)創立、2022年3月に150周年を迎えた、日本でもっとも長い歴史を持つ博物館です。収蔵する文化財は約12万件。日本から中国、朝鮮半島、西アジア・エジプトまでの地域を網羅し、土器や土偶などの考古遺物から浮世絵や刀剣、甲冑、近代絵画など、日本の美術史をたどることのできるコレクションとなっています。


■文化財活用センター


2018年に国立文化財機構に設置された、文化財活用のためのナショナルセンターです。

「文化財を1000年先、2000年先の未来に伝えるために、すべての人びとが、考え、参加する社会をつくる」というビジョンを掲げ、「ひとりでも多くの人が文化財に親しむ機会をつくる」ことをミッションとして、さまざまな活動をしています。



◇本展示についてのお問い合わせ◇

国立文化財機構 文化財活用センター 企画担当

〒110-8712 東京都台東区上野公園13-9 東京国立博物館東洋館5階

E-mail: cpcp@nich.go.jp

TEL  : 03-5834-2856(直通)

FAX  : 03-5834-2857



鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」明和町観光大使
石川県 いしかわ観光特使



協力(敬称略)

東京国立博物館

紅山子(こうざんし)


※画像並びに図表等は著作権の問題から、ダウンロード等は必ず許可を必要と致します。



アーカイブ リンク記事をご覧ください。


~鑑真(がんじん) のもたらした最新の中国スタイル!~

重要文化財とは、日本にある絵画、彫刻、工芸品、書跡・典籍、古文書、考古資料、歴史資料、建造物などの有形文化財のうち、文化史的・学術的に特に重要なものを、かけがえのない国民の財産として後世に伝えるため、国(文部科学大臣)が指定するものを指します。また、重要文化財の中でも特に優れたもの、学術的に価値の高いものは国宝に指定されます。

本展では、平成31(2019)年に新たに指定される国宝3件、重要文化財41件と、追加・統合指定される重要文化財13件のうち1件、合計45件を展示します(写真パネル展示4件含む)。


ZIPANG-3 TOKIO 2020 ~特集~「2019年新指定国宝・重要文化財 展」東京国立博物館開催のご案内!

https://tokyo2020-3.themedia.jp/posts/6043906/



法隆寺金堂焼損壁画


「法隆寺金堂焼損壁画の記憶」 

愛知県立芸術大学は、6期連続延24年にわたって愛知県知事を務め、愛知の産業・経済の発展に尽くした桑原幹根知事により、日本の東西の狭間にあった中部の文化の発展を願い、1966年(昭和41年)長久手村の丘陵地帯に地方において日本初の美術・音楽の芸術大学として設立された。

当初は背の低い松と一の池から三の池に囲まれた痩せ地であったところに植樹し、今や森の中の芸大となり1万人以上の多彩な芸術家を輩出し、地域のみならず世界の文化に貢献するまでになった。

中でも開学間もなくアジアの古代仏教絵画を代表する作品の1つであったが、1949年の火災で焼損再生模写が日本画専攻中心に始められ、その成果はキャンパスの一角にある法隆寺金堂壁画模写展示館にある。

この息の永い取り組みは現在も名古屋城再建の一角を担う御殿の障壁画などにも引き継がれている。創造と保存こそ人類の文化であり、芸術の役割であろう。

私は半世紀以上前に東京芸大在学中の研究旅行で、法隆寺金堂の暗い空間の焼け焦げた柱の間の黒い壁に、薄く白っぽい凛とした仏の輪郭を正座し拝観した。あの時の緊張感のある空気を今でもはっきりと想い出せる。

愛知県立芸術大学名誉教授 環境ディレクター  林 英光 


ZIPANG TOKIO 2020「法隆寺金堂焼損壁画の記憶 ー愛知県立芸術大学創立50年に寄せてー」

https://tokyo2020-summer.themedia.jp/posts/2231387



法隆寺 西院伽藍全景


法隆寺 国宝 夢殿


時を越え伝える 聖徳太子の和の心

法隆寺とは

推古15年(607)、聖徳太子と推古天皇により創建されたと伝わる、現存する世界最古の木造建築群です。法隆寺地域の仏教建造物として、平成5年(1993)に世界文化遺産に登録されました。

国宝・重要文化財の建築物だけでも55棟に及びます。建造物以外にも優れた仏教美術品を多数所蔵しており、その数は国宝だけで39件・138点、重要文化財を含めると約3000点にもなります。


ZIPANG-6 TOKIO 2020聖徳宗総本山 法隆寺からのお願い「世界遺産法隆寺ー1400年の歴史遺産を未来へー」

https://tokyo2020-6.themedia.jp/posts/35303004/



一子相伝 林家舞楽


宮中舞楽、四天王寺、そしてこの山形県の河北町にある谷地八幡宮で行われる林家舞楽は日本三大舞楽とされており、中でも林家舞楽はこの内一番古い形をそのまま保っていることでも有名です。この町河北町は紅花大尽と呼ばれる旧家が沢山あり、奥ゆかしいお雛見という恒例行事が行われる事でも有名な場所です。

山形と言う処は全国的に見れば、何故かド田舎で地味で素朴だよね〜…と思われる方が多いかも知れませんね?

でも、蔵王温泉やあのトニー・ザイラーが滑った蔵王スキー場、山寺、奥の細道の芭蕉紀行と言えば…? あぁ〜蔵王のスキー場ならば、知ってるよ!昔、上野駅から夜行列車で、盛んに通ったもんだ。でも、あれは宮城県だよね〜なんて、答えが返ってきます。……違います。山形県です‼

では、さくらんぼのご本家は?また、ラ、フランスの本場は? も、一つ酒の十四代は?って問えば……それってもしかすると山形?と寝ぼけた答えに…傷ついちゃいますね〜

序に天童市は何が有名でしようか? ハテ?…(ダンマリ続く)・・・将棋の日本一を決める聖地ですよ〜

さて、此処でご紹介する河北町はこの天童市に隣接する町で、江戸時代には谷地と呼ばれ、大地は水に恵まれた肥沃な農地であり、曾て "紅一匁金一匁" と呼ばれた日本一の紅花の栽培地でした。

東北芸術工科大学 名誉教授

風土・色彩文化研究所 主宰 日原もとこ まんだら塾 塾長(覚書より)


ZIPANG-3 TOKIO 2020「舞楽の神髄を伝える谷地八幡宮 ~林家舞楽~(第一話)」

https://tokyo2020-3.themedia.jp/posts/5888137/



みちのく最古のひなまつり(紅花染のひな人形)


ZIPANG-3 TOKIO 2020 ~雛と紅花の里 河北町~ 「谷地ひなまつりに秘められたお婆ちゃんたちの思いとは・・・みちのくひなまつり発祥の地より(第二話)」

https://tokyo2020-3.themedia.jp/posts/5901235



尾花沢花笠まつり


河北町・谷地は「紅花」と「雛」と「舞楽」の里

ZIPANG-3 TOKIO 2020 まゆはきを悌にしてべにのはな ~芭蕉~紅花の本場、谷地の「べに花まつりは、浴衣美人が映える半夏生の頃・・・(第三話)」

https://tokyo2020-3.themedia.jp/posts/5935889



斎王まつり(明和町「斎宮」にて)


古記事に出てくる紅花

「シルク・ロード」と言う名称は、ドイツの地理学者リヒトホーフェンが名付けたのであるが、紅花はこの道を長年かかって、中央アジアから中国に伝えられたと考えられる。紅花だけでなく、ぶどう・きゅうり・えんどう・ごまなどの食べ物のほか、楽器や舞踊・奇術などもこの道を通って中国に伝えられたといいます。。

紅花は中国へ来たあと、我が国には朝鮮半島を通って伝えられたと思われるが、その時期はいつ頃であろうか。

我が国で最も古い公的な歴史に『古事記』があります。古事記は和銅4年(711)大安麻呂が元明天皇の命を受けてまとめたもので、上・中・下の3巻からなっています。そのうち下巻は仁徳朝から推古朝までのことを書いてあるが、その中に、紅花のことが4回出ています。紅花の記録としてはこれが最も古いもので、そこからも紅花伝来の時期を推測することができるのです。仏教が百済から伝えられたのは、欽明天皇の13年(538)とされていますが、紅花もその頃朝鮮から伝えられたと考えてよいのではないでしょうか⁉


官位十二階制の色彩

官位十二階の制度は、推古天皇11年(603)12月に聖徳太子が創案したものといわれます。

この制度は、色の異なる冠を用い、朝廷における席次を定める制度です。その順次を十二階にわけ、名称は、大小の徳・礼・信・義・智でこれにそれぞれ紫・青・赤・黄・白・黒に染めた冠をあてています。


ZIPANG-3 TOKIO 2020 ~ 最上川とべに花物語 ~「行く末は 誰が肌ふれむ 紅の花【松尾芭蕉】・・・ (第四話)」

https://tokyo2020-3.themedia.jp/posts/5960062



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ZIPANG-7 TOKIO 2020 (VOL-7)
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ZIPANG-4 TOKIO 2020 (VOL-4)

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ZIPANG-3 TOKIO 2020 (VOL-3)

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ZIPANG-6 TOKIO 2020

これまでの、日本の精神文化と国土の美しさについて再発見に加えて その1. 全世界との情報の共有化 その2. 偏り、格差のないローカリティの尊重! その3. 美しきものへの学び、尊敬、関心を高める教育と推進

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