ZIPANG-6 TOKIO 2020 近代化産業遺産と風の教会を巡るハイキング『六甲山名建築探訪ツアー』10月7日(金)、14日(金)、28日(金)、11月4日(金)に開催!

近代化産業遺産と風の教会を巡るハイキング『六甲山名建築探訪ツアー』10月7日(金)、14日(金)、28日(金)、11月4日(金)に開催!


六甲山上および摩耶山上の観光事業活性化を図ることを目的に山上で観光事業を営む企業・団体及び、行政組織で構成している「六甲摩耶観光推進協議会(事務局:六甲山観光株式会社)」では、六甲山上にある名建築物を巡り、六甲山の魅力を知っていただくため、次の通りガイドツアーを実施いたします。


近代化産業遺産と風の教会を巡るハイキング

六甲山名建築探訪ツアー


1986年(昭和61年)年、安藤忠雄 設計『風の教会』


地元神戸で活躍する建築家「長尾健氏(公益社団法人 日本建築家協会登録建築家)」のガイドのもと、六甲山上で近代化産業遺産に認定されている建物や、山上にあるその他の名建築を巡るハイキングを行います。


【開催日程】

10月7日(金)、14日(金)、28日(金)、11月4日(金) 計4日間

※予備日:11月10日(木)

※荒天中止


【コース】

六甲ケーブル六甲山上駅【9時20分スタート(8時50分から受付開始)】⇒兵庫県立六甲山ビジターセンター(記念碑台)⇒六甲山サイレンスリゾート(旧六甲山ホテル旧館)⇒風の教会⇒昼食休憩【グランドホテル六甲スカイヴィラ】⇒神戸ゴルフ倶楽部(外観のみ)⇒ヴォーリズ六甲山荘・室谷邸記念館⇒六甲枝垂れ⇒六甲ケーブル六甲山上駅【16時10分解散】


※本ツアーはチャーターバス(一部徒歩)利用となりますが、六甲スカイヴィラ⇒神戸ゴルフ倶楽部⇒ヴォーリズ六甲山荘・室谷邸記念館⇒記念碑台の間はハイキング道を歩きます。必ずハイキングに適した服装・履物等でお越しください。


【参加条件】

小学生以上

※全員マスク着用でご参加ください。

※受付時に検温を行います。37.5℃以上の方は参加をご遠慮いただきます。

※未就学児同伴で参加を希望される場合は予約時にご相談ください。


【募集人数】

各日定員:25名


【参加料金】

3,000円(税込、大人・小人一律)

※六甲山サイレンスリゾート見学料、風の教会入場料、ヴォーリズ六甲山荘・室谷邸記念館入場料、自然体感展望台 六甲枝垂れ入場料、および昼食代を含みます。


【参加方法】

電話にて要予約

電話番号 078-894-2071(六甲山観光株式会社)

予約受付は2022年9月16日(金)から各実施日の前日18時まで

※定員に達していない場合のみ、当日六甲ケーブル六甲山上駅で申し込みを受け付けます。


【主催】六甲摩耶観光推進協議会

【後援】公益社団法人 日本建築家協会近畿支部


◆新型コロナウイルス感染症の状況により、開催を中止する場合があります。


<このツアーで見学する六甲山名建築物>

 ★マークの建物は近代化産業遺産に認定されています


六甲ケーブル 六甲山上駅★

※通常非公開の巻上場の特別公開含む



竣工:1932(昭和7)年

構造:3階建地下2階鉄筋コンクリート造


六甲ケーブル開通と同時竣工。コンコースのインテリアや乗客出入口の扇型のポーティコ、軒周りや壁面に取り付くアールデコ風デザインのテラコッタ(陶製装飾)がレトロ・モダンな雰囲気を醸し出している。


六甲山サイレンスリゾート

(旧六甲山ホテル旧館★)




竣工:1929(昭和4)年

設計:古塚正治 ※修復はミケーレ・デ・ルッキ


阪急系の宝塚ホテルの別館として、昭和4年に営業開始。六甲山ホテル旧館は2015(平成27)年に震災に関する安全性考慮のため閉館。その後2016(平成28)年10月に(株)阪急阪神ホテルズから八光自動車工業(株)に譲渡。約2年間をかけた修復工事を終え、2019(令和1)年7月20日にリニューアルオープンした。


ヴォーリズ六甲山荘★



竣工:1934(昭和9)年

設計:ウィリアム・メレル・ヴォーリズ


関西学院教授の小寺氏の避暑用別荘。

木の家の味わいが感じられる暖炉や食堂のインテリアが秀逸。住む人の身になった工夫が至るところにあり、クロークの中の「引きだし」が88年経過した現在でも狂いが生じていないなど建設当時の匠の技術が伝わってくる。


神戸ゴルフ倶楽部クラブハウス★

※外観のみ見学



竣工:1932(昭和7)年

設計:ウィリアム・メレル・ヴォーリズ

六甲山の開祖、英国人貿易商のアーサー・ヘスケス・グルームが日本で最初のゴルフ場として1903(明治36)年5月に開業した「神戸ゴルフ倶楽部」のクラブハウス。一面のガラス窓と下見板の朱と黒の大きな寄棟屋根のコントラストが美しい。



風の教会



竣工:1986(昭和61)年

設計:安藤忠雄

1934(昭和9)年、阪神電気鉄道が六甲山開発の一環として営業を開始した六甲オリエンタルホテルの敷地内に建設された。

水の教会(北海道)、光の教会(大阪)とあわせて安藤忠雄教会三部作の※の一つ。


自然体感展望台 六甲枝垂れ
※通常非公開の氷室の特別公開を含む



竣工:2010(平成22)年

設計:三分一博志

「六甲山回る十国展望台」の跡地に建設された「六甲山に立つ大樹」をイメージして作られたドーム型の展望台。フレーム、壁板、床などの全てに奈良県吉野の檜を使用。

随所に六甲山の自然を体感出来る試みがされている。


【ガイド】



長尾 健(ながお けん)

公益社団法人日本建築家協会(JIA)登録建築家

1967年 西宮市生まれ

1993年 神戸大学大学院 工学研究科修了

1993年~2000年 いるか設計集団にて、学校建築、異人館の震災復興等に取り組む

2000年~長尾健建築研究所(神戸市中央区北野町)

2008年 JIA KINKI U-40設計コンペティション「六甲山上の展望台」実行委員長

2014年~2020年(公社)日本建築協会近畿支部兵庫地域会長

2017年~六甲山上近代化産業遺産と風の教会を巡る「六甲山名建築探訪ツアー」講師

2022年~事務所統合に伴い、Team ZOOいるか設計集団 代表取締役



余滴


ZIPANG-3 TOKIO 2020 文化庁国立近現代建築資料館 「安藤忠雄初期建築原図展 ― 個の自立と対話」の開催  (2019.06.08 23:35)より


■ 安藤忠雄氏について

1941年大阪生まれ。独学で建築を学び,1969年安藤忠雄建築研究所を設立。代表作に「光の教会」「ピューリッツァー美術館」「地中美術館」など。1979年「住吉の長屋」で日本建築学会賞,1993年日本芸術院賞,1995年プリツカー賞,2003年文化功労者,2005年国際建築家連合(UIA) ゴールドメダル,2010年文化勲章,2013年フランス芸術文化勲章(コマンドゥール),2015年イタリアの星勲章グランデ・ウフィチャ―レ章など受賞多数。

1991年ニューヨーク近代美術館,1993年,2018年パリのポンピドー・センター,2017年国立新美術館にて個展開催。イェール,コロンビア,ハーバード大学の客員教授歴任。1997年から東京大学教授,現在,名誉教授。



※安藤忠雄教会三部作の内『水の教会』と『光の教会』


星野リゾート トマム 水の教会




茨木春日丘教会 大阪  光の教会





【主な作品】

1983 六甲の集合住宅I,Ⅱ(1993),Ⅲ (1999)(兵庫 神戸)

1986 風の教会(六甲オリエンタルホテル)

1988 水の教会(北海道 トマム)

1989 光の教会(大阪 茨木)

1992 ベネッセハウス ミュージアム,オーバル(1995)(香川 直島)

1994 大阪府立近つ飛鳥博物館(大阪 河南)

2000 淡路夢舞台(兵庫 淡路),FABRICA(ベネトン・アートスクール)(イタリア トレヴィソ)

2001 ピューリッツァー美術館(アメリカ セントルイス)

2002 兵庫県立美術館(兵庫 神戸),国際子ども図書館(東京 台東区)

2003 4×4の住宅(兵庫 神戸)

2004 地中美術館(香川 直島),ホンブロイッヒ/ランゲン美術館(ドイツ ノイス)

2006 表参道ヒルズ(東京 渋谷区)

2007 21_21 DESIGN SIGHT(東京 港区)

2008 東京大学情報学環・福武ホール(東京 文京区)

2009 プンタ・デラ・ドガーナ(イタリア ヴェニス),東急東横線渋谷駅(東京 渋谷区)

2011 Chateau la Coste(エクサン・プロヴァンス)

2014 クラーク美術館(アメリカ ウィリアムズタウン),上海保利大劇場(中国 上海)

2018 Wrightwood 659 (アメリカ シカゴ)


【 主な受賞 】

1979 「住吉の長屋」で日本建築学会賞

1985 フィンランド建築家協会から,国際的な建築賞アルヴァ・アールト賞(第5回)

1989 フランス建築アカデミー大賞(ゴールドメダル)

1993 日本芸術院賞

1995 プリツカー賞,フランス芸術文化勲章(シュバリエ)叙勲

1996 高松宮殿下記念世界文化賞

1997 イギリス王立英国建築家協会(RIBA)ロイヤルゴールドメダル,フランス芸術文化勲章(オフィシエ)叙勲

2002 アメリカ建築家協会(AIA)ゴールドメダル

2003 文化功労者

2005 国際建築家連合(UIA)ゴールドメダル,レジオン・ドヌール勲章(シュバリエ)叙勲

2010 文化勲章,ジョン・F・ケネディーセンター芸術金賞

2013 フランス芸術文化勲章(コマンドゥール)叙勲

2015 イタリアの星勲章 グランデ・ウフィチャーレ章 叙勲

2016 イサム・ノグチ賞



編集後記


私は、この記事に着手しながらふと考えた。安藤忠雄氏は建築家以前はボクサーだった筈だ。建築とボクサーの関係… ?? 皆さんも気になるのでは?

2017年に或るファッション雑誌のインタビューで安藤忠雄はこう語っていた。

ー あのリングでの、瞬間に判断して動かなくてはならないという感覚、頼れるのは自分自身のみという緊張感を、若い時に経験できたのはよかったと思っています ー

ー ボクシングも建築もそれが「闘い」であるという点では重なる部分はありますよね。ー

これで安藤氏が生んだあの世界的名建築の答えになったであろうか?・・・否!

哀しきかな…私にはさっぱりである。なおも他へ目を走らせると…

ー 日本中へ旅しました。まず印象に残ったのは、各地の伝統的な民家の風景でしたね。素朴な力強さに心動かされました ー

ー知識よりもまずは体験して、身体で”建築“を知るんだという感じでしたねー

安藤氏は奈良の東大寺大仏殿等日本の伝統的建築の世界と同時に、当時最新の近代建築を訪ね歩いたと語りました。そこで彼をして感動せしめたのは丹下 健三氏の作品、広島平和祈念資料館、香川県庁舎、国立代々木競技場、体育館など見学して「建築とは、こんなに凄いものか〜」と回想している。その中で、私なりにこれこそ氏の感性と哲学だと感じたポイントを以下にメモしてみた。

「丹下さんの建築は未来を考えると同時に、いつも歴史を踏まえています」…であった。

思うに安藤氏の設計ポリシーには土地固有の空気感が確りと伝わるのだ。

氏の作品には丹下氏とは表現は異なれど、特に宗教建築作品には人類が普遍的に希求する超次元の存在をインド哲学の五大要素 (空 風 火 水 土) から切り取り強調した表現がなされているのを感じますよね?

素人の気楽さ、生意気なことをつい口走ってしまいました。皆さんはどう思われますか?


1950年代の代表建築の一つ、香川県庁東館は、父親の故郷『四国』における丹下健三氏の設計であり、ファサードは、日本の伝統建築を彷彿とさせる・・・

彼の尊敬した建築家ル・コルビジェの提唱する近代建築の五原則(ピロティ、屋上庭園、自由な平面、水平連続窓、自由なファサード…)によるものであった。


ZIPANG-6 TOKIO 2020 香川県庁舎旧本館及び東館が、令和4年2月9日(水)「国の重要文化財」に指定 戦後の庁舎建築としては全国初~丹下健三氏 設計~
https://tokyo2020-6.themedia.jp/posts/36604757/


ZIPANG-4 TOKIO 2020 春爛漫!桜巡礼 香川~小豆島~淡路島へ
https://tokyo2020-4.themedia.jp/posts/8068684



鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」明和町観光大使
石川県 いしかわ観光特使



協力(順不同・敬称略)

阪神電気鉄道株式会社
〒553-8553 大阪府大阪市福島区海老江1丁目1番24号

六甲山観光株式会社
〒657-0101 神戸市灘区六甲山町一ヶ谷1-32 電話: 078-894-2071

星野リゾート トマム
〒079-2204 北海道勇払郡占冠村字中トマム 電話:0167-58-1111(代表)

紅山子(こうざんし)



※画像並びに図表等は著作権の問題から、ダウンロード等は必ず許可を必要と致します。



アーカイブ リンク記事をご覧ください。


何に見えるでしょう❓池の水面に浮く手の様であり、また人の様でもある・・・



ZIPANG-3 TOKIO 2020 ~六甲『風の教会』にて~「ザ・ナイトミュージアム ❝夜の芸術散歩❞」を開催
https://tokyo2020-3.themedia.jp/posts/7140760


神戸港 御座船


ZIPANG-5 TOKIO 2020「御船印」は葵の御紋入り 神戸港に新たな魅力! 目にも眩しい朱塗りの船体・・・御座船安宅丸が10月16日から運航開始。
https://tokyo2020-5.themedia.jp/posts/22287412


   ウィリアム・メレル・ヴォーリズ氏


ZIPANG-5 TOKIO 2020 ~ 織田信長公にえらばれし町 ~ 近江八幡市の見どころ(Ⅱ)
https://tokyo2020-5.themedia.jp/posts/16312538


ウィリアム・メレル・ヴォーリズ デザイン 大丸心斎橋本館 1階エレベーターホール


ZIPANG-4 TOKIO 2020ガレ&ドーム アール・ヌーヴォーのガラス展~美しく復原と創造を遂げた圧巻のヴォーリズ建築~
https://tokyo2020-4.themedia.jp/posts/10970546


近江商人訓の一部分です・・・


ZIPANG-3 TOKIO 2020 ~ 日野・五個荘・近江八幡 ~ 近江商人のふるさと「売り手よし・買い手よし・世間よしの『三方よし』の理念とは」
https://tokyo2020-3.themedia.jp/posts/6479273



※現在、1850件余の記事掲載、下記のサイトからご覧ください。


最新の記事をご覧いただけます。

ZIPANG-6 TOKIO 2020 (VOL-6)
https://tokyo2020-6.themedia.jp/


最近の記事をご覧いただけます。

ZIPANG-5 TOKIO 2020 (VOL-5)
https://tokyo2020-5.themedia.jp/


250件ほどの記事をご覧いただけます。

ZIPANG-4 TOKIO 2020 (VOL-4)
https://tokyo2020-4.themedia.jp/


235件ほどの掲載記事をご覧いただけます。

ZIPANG-3 TOKIO 2020 (VOL-3)
https://tokyo2020-3.themedia.jp/


200件ほどの掲載記事をご覧いただけます。

ZIPANG-2 TOKIO 2020(VOL-2)
https://tokyo2020-2.themedia.jp/


615件ほどの掲載記事をご覧いただけます。

ZIPANG TOKIO 2020 (VOL-1)
https://tokyo2020-summer.themedia.jp/

ZIPANG-6 TOKIO 2020

これまでの、日本の精神文化と国土の美しさについて再発見に加えて その1. 全世界との情報の共有化 その2. 偏り、格差のないローカリティの尊重! その3. 美しきものへの学び、尊敬、関心を高める教育と推進

0コメント

  • 1000 / 1000