~様々な事業を紹介する 「積水ハウス ストーリー」の最新情報を公開~
積水ハウス株式会社(以下、積水ハウスと称する)では、お客様の戸建て住宅への想いや、商品開発への想いを、毎回テーマを設定してご紹介していますが、6月は第23弾として、積水ハウスが提案する、コロナ禍で関心が高まる「おうちキャンプ」を取りいれたご家族についてのストーリーを公開しました。
「息子にもふるさとの原体験をつくってあげたい」S夫婦の想いが詰まったこだわりの住まい
コロナ禍で外出を控える生活が続いていますが、実は三密を避けて楽しめるレジャーとしてキャンプの人気が高まっていることをご存知でしょうか。
一般社団法人日本オートキャンプ協会の「オートキャンプ白書2021」によると、キャンプに行く回数が2020年は平均4.6回。2019年より0.2回増え、1年間のキャンプ場での宿泊数も6.1泊と2019年から0.3泊増加しているようです。今年のGWもキャンプに行かれた方が多かったのではないでしょうか。
最近では、キャンプ場に足を運ばず、“日常的に”気軽にキャンプ気分を楽しむ「おうちキャンプ」の関心が高まっています。
総合ショッピングサイト「au PAY マーケット」の「これからキャンプを始める人のための最新意識調査」(※1)によると、「おうちキャンプ」や「ベランピング(自宅のベランダでのキャンプ)」について、36.8%が「したことがある」、33.8%が「したことはないがしてみたい」と回答し、「おうちキャンプ」や「ベランピング」への関心層は70.6%という高い結果を示しています。
(※1)総合ショッピングサイト「au PAY マーケット」の「これからキャンプを始める人のための最新意識調査」より
新築やリフォームの際にも、アウトドアブームの影響が広まり、リビング等の室内空間と深い軒やバルコニーをつなげて、家でアウトドア気分を楽しめる「アウトドアリビング」なども人気が集まっています。
今回は、アウトドア好きの家族が住みたい家を追求し、自宅に居ながらにして自然を満喫できる北海道札幌市にある積水ハウス社員のS邸をご紹介します。
■きっかけは「息子にもふるさとの原体験をつくってあげたい。」
北海道で生まれ育ったS夫妻は、小さいころから自然に囲まれた生活をしてきました。その影響もあり、2人ともキャンプやスノーボードといったアウトドアが大好きです。
S夫婦は長男の誕生をきっかけに家を新築しようと考えました。
「子どもが小学校に入学するまでには家を建てたいと思っていました。転校は避けたいと思っていたので。」
そんな妻・Mさんの思いを汲んで、積水ハウスで建築設計を担当する夫・Rも家を建てるために3年もの間、理想の土地を探しました。職場までの利便性もさることながら、S夫婦が求めた立地の条件は「山の近く」だったそうです。
「2人とも自然の多いところで育ったので、子どもにも昆虫や草花に触れ、自然に親しみながら育って欲しかったのです。」
しかし、自然が豊富かつ、市街地へのアクセスの良い場所は簡単には見つからず、さらに、探しているうちに2人の考えは「山だけでなく、川もあった方がいいのでは」という気持ちに傾いていきました。
S夫婦に大きなチャンスが舞い込んできたのは探し始めて3年目。偶然ふと目にした看板がきっかけでした。
「たまたま売地の看板を見かけたのですが、インターネットにも出ていない広告でした。この看板と出会わなければ一生見つけることはできなかったでしょう。運命を感じました。」と夫・Rは言います。
職場のある市街地へも車で40分程度、十分職場にも通うことができる。まさに願ったりかなったりの場所です。
広さは767m2(232坪)、北東には山と川があり、春には雪解け水の音と川べりを埋め尽くすフキノトウ、夏には新緑、秋には紅葉、冬は一面の白銀の世界、四季を通してさまざまな表情を見せてくれます。こうした景色を最大限に取り込み、まるで毎日キャンプを楽しんでいるかのようなワクワク感のある家をつくりたいと思ったそうです。
■空間のいたるところにアウトドア好きをくすぐる仕掛け
玄関から土間に続く細長い玄関ホールは「おうちキャンプ」の重要な動線です。天井の高さまである玄関収納には、キャンプ用品などが納められ、土間にはアウトドアで使う折りたたみ式のチェアやテーブルが置いてあります。
壁付照明が土間に灯ると夜のキャンプサイトのような落ち着きを醸し出します。ちょうどおしゃれなキャンプ風カフェのような趣です。これならいつでも「おうちキャンプ」をすることができますね。
地元産の銘石・札幌軟石を壁の一部と床に貼り、アウトドア風にしつらえた土間玄関
「玄関から土間、勝手口までひとつながりで、土足で行き来できるので、道具の積み下ろしが楽です」来客時には靴が脱ぎやすく、多くても並べて置けます」と妻・Mさん。また、勝手口の前がBBQスペースなので、食材や料理を運ぶにも便利だそうです。
居室への期待感を高める細長い玄関ホール
先日も夫・Rの同僚やその子どもたち20人以上がバーベキューをするために集まりました。「合板で即席の長テーブルを作りましたが、多人数の対応ができると自分でもびっくりました。」(夫・R)
■空間を一体化して、家の中を“大きなテント“に
S夫婦のご自宅は2階建ての建坪33坪、家全体が仕切りのないワンルームのようなつくりになっています。あえてそうしたのは限られた広さの中で「大きく見える家」をつくりたかったからだそうです。
そこでこだわったのが視界を遮るようなもののないシンプルなつくりです。
家の中を“大きなテント”に見立てて、「まず、廊下をつくらない。壁をできるだけなくして、空間を仕切らない。ドアはトイレと浴室のみで寝室にも設けない」というコンセプトで、自身で設計を手掛けた夫・R。
リビングの北東側は、大きなガラス戸にし、部屋のどこにいても四季折々に変化する景色を楽しむことができるように設計しました。
1、2階は吹き抜けになっており、縦横に広がる窓と相まって、解放感は抜群です。さらに2階には子ども部屋と寝室があり、寝室の吹き抜けに面する壁を四角く、くり抜きました。その理由について、夫・Rは…。
吹抜けの壁面の『くりぬき窓』から顔をのぞかせる長男と妻・Mさん
「寝室の壁をくり抜いたのは、寝室の窓と吹き抜けの窓からの景色を連続させるためです。」
寝室からも大きな窓を介して外の景色を見られるような家にしたかったようです。
内装は、ウッディな雰囲気を醸し出すために床には木目が鮮やかなアッシュ材を使い、壁や天井も無垢のナラの模様を生かしたパネルを使用しました。
ここまでシンプルに、空間を仕切らず一体化したプランは、かなり斬新です。夫・Rも「このプランをすんなり受け入れてくれた妻はすごい」と感謝の一言。そんな夫・Rを横目に妻・Mさんは…。
「そもそも夫が普通の家は建てないだろうと思っていましたし、シンプルなので掃除がしやすくていいかなと思いました(笑)。」
ダイナミックな眺望が広がる開放的なLDK 床座でくつろいだり、ダイニングで仕事をしたり、思い思いに過ごせます
夫妻が特に気に入っているのは、夏の午前中。無垢のナラ材で作ったキッチンを活かしたダイニングには、朝日が差し込み、気持ちよく朝食をとることができるそうです。
ダイニングや二階も空間でつながっていることで、風通しがよく、さわやかな風を感じることが出来ます。夏でもエアコンをほとんどつけたことがない」というからかなり過ごしやすいようですね。
ナラ無垢材のキッチンやダイニングテーブルが、独特の素材感を持つグレーの塗り壁とマッチ
■自分たちの空間だけでなく、外観も豊かな自然になじむ佇まいを
こだわりは内装だけではありません。外観や庭にもさまざまな創意工夫を施しています。シンプルな長方形の箱を置いたような外観は、「周辺環境に溶け込み、元からそこにあったかのようなさりげない佇まい」(夫・R)を目指したそうです。
周囲の環境になじむように外壁は、周辺の蔵で使われている地元の銘石を活用し、裏山の山肌や木の幹に近い色にしました。道路から見える正面は、印象的な細い横長の窓をアクセントとし、薪のストック場所を配置しました。
庭の南側には家庭菜園を配置しました。
「母が家庭菜園をやっていたため『家を建てたら私もやりたい』って思っていました。」(妻・Mさん)
外壁は周囲に残る札幌軟石の蔵や山肌などに近い色を
■その家族が過ごす家づくりを
「息子にもふるさとの原体験をつくってあげたい」そんなS夫婦の想いが家の至るところに詰まった住まい。
お子さんはフキノトウを取ったり、キャンプごっこをしたり、クマゼミなどの虫取りをしたり…と身体も心も豊かな暮らしを通じ、すくすくと育まれています。
家を新築してからS夫妻のライフスタイルも変わってきたようです。以前はキャンプによく行っていた二人も、「わざわざ出かけなくても自然を楽しめる家だから」と、キャンプの回数は大幅に減ったとのこと。
室内から大自然を臨みながら、風を感じ、鳥の声も聞こえる…そんな家の中でもキャンプ気分を叶えられるお住まいを、アウトドア好きな方は一度検討してみるのもよいかもしれませんね。
鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」明和町観光大使
石川県 いしかわ観光特使
協力
紅山子(こうざんし)
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