ZIPANG-6 TOKIO 2020 隠岐の島町(島後)の祭り 前編~隠岐ユネスコ世界ジオパークの魅力~(4)


前号にてご紹介しました「隠岐の島町(島後)の三大祭り」に続き本号では、同地区その他の祭りについてご紹介致します。

北前船の文化と共に隠岐に伝わった島の民謡


隠岐の島町中町の二年に一度のお祭りです


今津のとんど

開催日時と場所

毎年 1月15日

今津漁港(西郷地区 今津)



「とんど祭り」※は、正月飾りを燃やし、無病息災を神聖な火に託すという平安時代からの全国行事です。「今津とんど」では、海岸に4本の神木(竹)を立て、それに正月飾りを積み上げて火を付けます。そして、燃え上がった神木が海に倒れ込むのと同時に、男達が海に飛び込み神木を奪い合います。勇壮さにおいては他に例がなく、また、神木の数の多さが特色の祭りです。


※編集中記 〜鎹ヤタカラスの悪ガキ時代(名古屋市熱田区)では、昭和20年代~30年代にかけて「どんど焼き」とか「どんどん焼き」と呼ぶ、焚き火のスケールをほんの少しだけデカくしたイベント(祭りと言えるかどうか?)があった。

と、言うのも開催場所が多分、初めは大人が用意したのかも?一時的に猫の額ほどの空き地を公園(公園と言ってもブランコと鉄棒と砂場…ジャングルジムはあったかどうか?! 記憶は定かではなく…)として使用していたところだった。

焚き火の火種(木っ端や枯れ枝や紙屑)は各々が持ち寄り、出来るだけ太くて長い針金の先に薩摩芋を刺して、こんがりと焼けそうな場所を争って取り合ったものだった。

そればかりか中には豪傑がいて、この時とばかり、近くの川や池で釣った魚を一匹丸焼きにして喰ってた・・・(ホントは羨ましかったナ。伊勢湾台風以前はイモリが生息する程、水が澄んでたっケ…)

戦災で焼け野原と化した名古屋市中心部の様子-終戦時の市街(昭和20年) 


当時は娯楽と言える娯楽のない時代で(記憶にあるのは、せいぜい、阪妻(紫頭巾・無法松の一生)、嵐寛(鞍馬天狗)大河内伝次郎(丹下左膳)など、銀幕スターの時代劇映画を観て悪ガキどもは、すっかりその気になって木の枝でチャンバラごっこ)冬場の唯一の楽しみであったからだ。

秋の運動会が過ぎると、子供たちは木枯らしの吹く冬が早くやって来て…「どんど焼き」の焚火に凍てついた手をかざして、焼き芋をたらふく食べること、

それから…チャンバラごっこ、ベーゴマ、メンコ…と遊ぶことなら、誰も異議ナシ!一挙に決まる。

団塊世代の子供たちの心は焚火の炎のように熱く…恐らく⁈その気持ちが戦乱に生き抜いた一つ上の世代族と共に高度成長を成し遂げたのではないか ?!…これぞハングリー精神の成せる技かも ⁉ 

ーーいやいや、それは武士道では?「武士は食わねど高楊枝」と言ってナ・・・ それにしても…お前は誰よりもガツガツと焼き芋をよく喰った・・・⁇

〜ン?ええんやで!

ーー隠岐の島「とんど焼き」「大人の島留学」日本の未来を背負う青少年の皆さんに期待したいですね・・・(^^)v

何々、本日はこれで終わりかい~「蛍の光」が聴こえてきたようだけど・・・

ーーそれを空耳と言うんですよ~このメロディが聴こえませんか⁇
これから始まりですから!!!



母なる大地の ふところに

我ら人の子の 喜びはある

大地を愛せよ 大地に生きる

人の子ら その立つ土に感謝せよ



山田客祭風流

毎年 2月初午の日

山田神社(五箇地区 山田)



町指定無形民俗文化財。
カラスと鼠の絵や鬼の文字が描かれた的に矢を射る射的の神事を行います。かつては、春の豊作祈願祭と秋の収穫感謝祭が行われていましたが、現在は、年1回となっています。また、客祭り行事には粟がつきもので、祭りでは、粟の実7合を神饌として供えます。


加茂の百手祭り

毎年 3月11日

加茂那備神社(西郷地区)


氏子(うじこ)から選出された役主(新小学一年生の男児3名)が、氏子全員の厄を背負って矢を放つことで、悪魔退散を祈願します。明治以前は、2月11日に行われていたことから、「2月祭り」とも呼ばれます。


御客神社祭礼風流

西暦偶数年 3月21日

御客神社(西郷地区 原田)


町指定無形民俗文化財。
古代から行われているカラスと鼠の絵が描かれた的に矢を射る射的の神事を行い、その年の農作を祈願します。


花生神社祭礼風流(津戸の百手祭り)

毎年 3月28日

花生神社(都万地区 津戸)


町指定無形民俗文化財。氏子(うじこ)から選出された役主(男子2名)が、氏子全員の厄を背負って矢を放つことで、里の外に悪魔を追い払います。


布施の山祭り

西暦偶数年 4月第1日曜日

大山神社(布施地区 布施)


県指定無形民俗文化財。
祭りの前日、山からカズラを伐り出す「帯裁ち(おびたち)」を行った後、4m程の大榊を担ぎ集落を練り歩く「大榊捲り(おおさかきまくり)」で祭りの地域を清めます。祭りの当日は、春日神社に集まり朝祝いを行った後、大山神社の御神木にカズラを巻く「帯締め(おびしめ)」が行われます。これらの神事は、山仕事の安全を祈る山開き行事にあたり、近年まで林業が盛んであった布施地区の生業に根ざしています。


いぐり凧揚げ習俗(隠岐いぐり凧祭)

毎年 4月第2日曜日

総合運動公園


町指定無形民俗文化財。
子どもの健やかな成長を願い、前年に生まれた赤ちゃんの名前を書き入れた「祝い凧」を揚げます。かつては、年の吉凶を占うために揚げられていました。凧には、10個のえぐられた耳があり、この「えぐる」の発音が変化して「いぐり」になったと考えられます。また、風を受け、「ブーン、ブン」と大きな唸り音を上げることも全国的に珍しい特徴です。


※「祝い凧」は、小生が4年間住んでおりました遠州・浜松の浜松まつり「凧揚げ合戦」でも行われていますので、アーカイブ リンク記事にてご紹介いたします。


次回に続く・・・



鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」明和町観光大使
石川県 いしかわ観光特使



協力(敬称略)

一般社団法人 隠岐ユネスコ世界ジオパーク推進協議会
〒685-0013 島根県隠岐郡隠岐の島町中町目貫の四61番地 電話: 08512-3-1321

隠岐観光協会
〒685-0015 島根県隠岐郡隠岐の島町港町塩口24 隠岐合同庁舎別館1階
電話:08512-2-1577



※画像並びに図表等は著作権の問題から、ダウンロード等は必ず許可を必要と致します。



 隠岐の島関連 アーカイブ リンク記事をご覧ください。


ZIPANG-5 TOKIO 2020
日本海に浮かぶ宝島、隠岐4島~隠岐ユネスコ世界ジオパークの魅力~(1)

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ZIPANG-5 TOKIO 2020
守り伝えられる隠岐の歴史 ~隠岐ユネスコ世界ジオパークの魅力~(2)

https://tokyo2020-5.themedia.jp/posts/21657243


ZIPANG-5 TOKIO 2020
隠岐の島町(島後)の三大祭り~隠岐ユネスコ世界ジオパークの魅力~(3)

https://tokyo2020-5.themedia.jp/posts/21779158


ZIPANG-6 TOKIO 2020
隠岐の島町(島後)の祭り 前編~隠岐ユネスコ世界ジオパークの魅力~(4)

https://tokyo2020-6.themedia.jp/posts/32369398


ZIPANG-5 TOKIO 2020
後鳥羽院に由緒がある伝承と文化「隠岐諸島の一つ海士町(あまちょう)[1]」

https://tokyo2020-5.themedia.jp/posts/18174785


ZIPANG-5 TOKIO 2020
後鳥羽院に由緒がある伝承と文化「自立・挑戦・交流×継承・団結 〜心ひとつに!」みんなでしゃばる(引っ張る)島づくり〜[2]

https://tokyo2020-5.themedia.jp/posts/18534864


ZIPANG-5 TOKIO 2020
後鳥羽天皇の源故郷~水無瀬神宮~(その1)

https://tokyo2020-5.themedia.jp/posts/18848897


ZIPANG-5TOKIO 2020 水無瀬神宮 ~招福の風と音と水~「見渡せば山もと霞む水瀬川夕べは秋となに思ひけむ」(その2)

https://tokyo2020-5.themedia.jp/posts/18953112


ZIPANG-5 TOKIO 2020 神々の島「隠岐」& 後鳥羽院「海士町(あまちょう)」総集編[3]

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ZIPANG-6 TOKIO 2020 ~青と緑の世界へ! 心の故郷がお待ちしています

~ 隠岐の島であなたの心と体も自然回帰へ・・・

https://tokyo2020-6.themedia.jp/posts/32276489 


ZIPANG-5 TOKIO 2020
~速報~当編集局に届いた隠岐の島からの手紙~片足のウミガメ「リブ」の絵本を全国へ~ 

 https://tokyo2020-5.themedia.jp/posts/23895006


ZIPANG TOKIO 2020「環境省 明日の日本を支える観光ビジョンに基づき 国立公園満喫プロジェクトを推進!」

https://tokyo2020-summer.themedia.jp/posts/1853133/


ZIPANG TOKIO 2020
「さあ、やろまいか『浜松まつり』市民みんなのまつりが始まる!」

https://tokyo2020-summer.themedia.jp/posts/4103516/


ZIPANG TOKIO 2020
「浜松まつり 日本最大級なんと『88基の屋台』と浜松市『全町174の凧揚げ』参戦!」

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ZIPANG-6 TOKIO 2020 (VOL-6)

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ZIPANG-5 TOKIO 2020 (VOL-5)

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ZIPANG-4 TOKIO 2020 (VOL-4)

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ZIPANG-3 TOKIO 2020 (VOL-3)

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200件ほどの掲載記事をご覧いただけます。
ZIPANG-2 TOKIO 2020(VOL-2)

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615件ほどの掲載記事をご覧いただけます。
ZIPANG TOKIO 2020 (VOL-1)

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ZIPANG-6 TOKIO 2020

これまでの、日本の精神文化と国土の美しさについて再発見に加えて その1. 全世界との情報の共有化 その2. 偏り、格差のないローカリティの尊重! その3. 美しきものへの学び、尊敬、関心を高める教育と推進

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