ZIPANG-6 TOKIO 2020 ~県民、行政、企業が連携~ 山口県の海岸に漂着した海洋プラスチックごみを買い物かごにアップサイクル!

山口県、丸久、ニッスイ、テラサイクル
~12月11日から県内の丸久3店舗に導入開始~


長門市大浦海岸で行われた丸久社員による海岸清掃の様子


阿武町で行われた海岸清掃の様子



山口県、株式会社丸久(山口県防府市、以下「丸久」)、日本水産株式会社(東京都港区、以下「ニッスイ」)、並びにテラサイクルジャパン合同会社(神奈川県横浜市、以下「テラサイクル」)は、山口県民と民間企業、行政が連携して海洋プラスチックごみをアップサイクル*¹してさらにエコ活動につなげる“ONE FOR OCEANプロジェクト”として、県内の海岸に漂着した海洋プラスチックごみを回収し、これを一部に使用した買い物かごを県内の丸久3店舗で11日から導入しました。


今回導入したアップサイクル*¹買い物かご


「アップサイクル買い物かご」導入の3店舗!!

〇 アルク葵店  (山口市葵1-4-70)

〇 アルク安岡店 (下関市富任町1-4-6)

〇 アトラス萩店 (萩市大字御許町42-1)

※1店舗内のすべての買い物かごを入替え。



このような県民、行政、企業の連携による海洋プラスチックごみ問題への対応は、山口県では初めての取組みであり、地域で資源を循環させていくという方向性の礎にしたいとの考えから、実行しています。


山口県の海岸に漂着した海洋プラスチックごみ


世界の海洋に流入するプラスチックごみの量は年間800万トンと推定されており*²、計算上は毎分大型ダンプ一杯分のプラスチックごみが海洋に流出していることになります。その結果、2050年までには海洋中のプラスチックの量が魚の量よりも多くなる*³といわれているのです。

山口県観光の見どころ

元乃隅稲成神社
(巻末のアーカイブリンク記事『農村漁村の宝』の中で安倍元首相のメッセージ有り)


日本遺産 山口~門司 旧下関英国領事館


このような海洋プラスチックごみ問題は山口県も例外ではなく、令和元年に環境省により実施された海岸漂着ごみのモニタリング調査によると、その量は全国でも上位に位置しています。これらの海洋プラスチックごみは生態系に影響を与えるだけでなく、地域の観光や漁業にとっても深刻な問題となっています。



“ONE FOR OCEANプロジェクト”は、このような状況を多くの方に知ってもらい、海洋ごみ問題の解決策を見出すために実施するものです。


県が萩市、長門市、阿武町の協力を得て、海岸清掃で海洋プラスチックごみを回収、これを原材料の一部としてテラサイクルが買い物かごを作製、ニッスイの協力を得て丸久の山口県内3店舗に導入しました。


長門市で行われた海岸清掃の様子


萩市で行われた海岸清掃の様子


なお今回の買い物かご作成にあたっては、今年の7月から9月にかけて萩市、長門市、阿武町の住民や丸久社員あわせて1万人以上が海岸清掃活動に参加し、40トン以上の海岸漂着ごみを集めています。


粗破砕の海洋プラスチック


買い物かご前のペレット


山口県は、このプロジェクトを通じて、一人でも多くの方に海洋プラスチックごみ問題について考える機会を提供するとともに、県内企業や県民とともに海岸にたどり着く漂着ごみを減らす活動の輪を広げていき、地域内での資源の有効活用や循環を促進することができればと考えています。 ​


*1 サステナブル(持続可能)なものづくりの方法のひとつで、これまで行われてきたリサイクルとは異なり、単なる素材の再利用ではなく、元の製品より高次元・高付加価値の製品を生み出すことを目指す

*2 世界の海に存在しているといわれるプラスチックごみは、合計で1億5,000万トンあり(McKinsey & Company and Ocean Conservqncy,2015)、そこへ少なくとも年間800万トン、重さにしてジェット機5万機分相当が新に流入していると推定されている。(WORLD ECONOMIC FORUM,2016)。

*3 エレン・マッカーサー財団、2016年


(参考1)

丸久とニッスイは今後12月11日からお客様向けで、エシカル消費を促すためのキャンペーンを実施。

(参考2)

店頭にポスター掲示。

(参考3) 

この取組は、環境省「令和3年度ローカル・ブルー・オーシャン・ビジョン推進事業」のモデル事業に採択されています。

(参考4) 

”ONE FOR OCEANプロジェクト”にて制作した買い物かごには萩市、長門市、阿武町の住民と丸久社員が参加した以下の海岸清掃活動で回収された海洋プラスチックごみをリサイクルして原材料の一部として使用しています。


【テラサイクルジャパンについて】 

テラサイクルは「捨てるという概念を捨てよう」というミッションのもと、廃棄物問題に革新的な解決策を提供するソーシャルエンタープライズです。日本でも20 以上の企業とリサイクルプログラムを実施しています。


環境省情報

令和3年度
ローカル・ブルー・オーシャン・ビジョン推進事業の実施について

国内における海洋ごみ対策の一層の推進を図ることを目的とし、地方自治体と企業等が連携した海洋ごみの回収・発生抑制対策等を実効性の高い、持続可能な取組とするため、モデル事業を実施する5自治体を決定しました。


今後、これらにより得られた成果・知見等を踏まえ、全国の各地域へ横展開を図る


1.背景・目的

海洋ごみ対策については、美しく豊かな自然を保護するための海岸における良好な景観及び環境並びに海洋環境の保全に係る海岸漂着物等の処理等の推進に関する法律(平成21年法律第82号)等に基づき、回収・処理を始め各種対策が進められてきましたが、今後より一層対策を進めていくためには、企業等の持つ先進的な技術や創意工夫を生かすことが重要であることから、地方自治体と企業等が連携した海洋ごみ対策を支援することとします。


2.事業概要

自治体と企業等の連携による海洋ごみ対策に対して、ノウハウを持つ有識者の派遣等を通して事業プランの作成、連携体制の構築、効果・課題の検証等を行います。


3.実施自治体及び概要

・大阪府 :

ごみ拾い×ストレッチなどの運動メニューの開発・普及や回収されたごみのアップサイクルによる美化活動の活性化、給水スポット設置場所の最適化に向けた効果検証や設置場所の効果的な情報発信


・兵庫県 :

生分解性プラスチックの理解促進と代替素材としての活用促進


・山口県 :

海洋プラスチックごみを原料に、リサイクル買物かごを製作するアップサイクルを活用した普及啓発


・和歌山市:

ナッジ理論を活用した観光客を巻き込んだ海洋ごみ対策の仕掛けづくり


・真庭市 :

ワンウェイプラスチックの使用抑制による、内陸部における海洋プラスチックごみ対策  



鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」明和町観光大使
石川県 いしかわ観光特使



協力(順不同・敬称略)

山口県〒753-8501 山口県山口市滝町1番1号 電話:083-922-3111

環境省 〒100-8975 東京都千代田区霞が関1-2-2 中央合同庁舎5号館 電話:03-3581-3351



※画像並びに図表等は著作権の問題から、ダウンロード等は必ず許可を必要と致します。



アーカイブリンク記事をご覧ください。


ZIPANG TOKIO 2020「 日本の最も美しい場所 CNN 31選 長門市『元乃隅稲成神社』と長門温泉郷五名湯 プーチン・ロシア連邦大統領も堪能! 」

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「初詣 日本五大稲荷 『太皷谷稲成神社』と喜常御守(きつねおまもり)」

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ZIPANG-5 TOKIO 2020
~速報~当編集局に届いた隠岐の島からの手紙~片足のウミガメ「リブ」の絵本を全国へ
~ 隠岐の島のみんなの思いで海を守りたい!

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 山川草木天空海大地にも “痛み” を与えない「日本の未来都市デザイン−2」…
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ZIPANG-6 TOKIO 2020

これまでの、日本の精神文化と国土の美しさについて再発見に加えて その1. 全世界との情報の共有化 その2. 偏り、格差のないローカリティの尊重! その3. 美しきものへの学び、尊敬、関心を高める教育と推進

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