はじめに
19世紀末にフランスで花開いた「アール・ヌーヴォー」芸術。
その中心的存在であったガレとドーム。建築ではパリの地下鉄駅舎等をデザインしたエクトール・ギマール…印象派を含め日本美術からの影響が多分にみられる・・・
現代においても日本への熱視線は、最近のアンケート調査によると日本のバブル期以上の憧れの国だそうな⁉(以前はアジア諸国が中心であったが、欧州、米国にまでも広がっている)
円安効果⁉否、きっと古今折衷という日本独自の伝統、文化・芸術が 、一般社団法人 ジャパンプロモーションをはじめとする関係各社の地道な努力によって世紀を超え、再び開花しようとしているのでは・・・と考えたい🐦
Ⓒ鎹八咫烏
パリ アールヌーヴォーデザインによる地下鉄入口 デザイン:エクトール・ギマール
中央に見える青っぽい屋根の建物は、福沢諭吉公が宿泊したホテルだったかな⁉
Art Shopping Paris 2022〔-30th edition-〕開催
10月21日(金)17時のパリの秋。好天に恵まれました。
今年の会場は情熱のローズカラーで彩られていた
2022年10月21日(金)~23日(日)の3日間、フランスでもよく知られているアートフェア「Art Shopping Paris」が、30th edition (30回開催記念)フェアとして、世界屈指の美術館「ルーヴル美術館」の地下にある「カルーゼル・デュ・ルーヴル」を会場に開催されました。
今年は、世界最大のアートフェアであるあのアートバーゼルが、フランス・パリで初めて「Paris+ par Art Basel」として同時期(10月20日~23日)に開催されたこともあり、市内はまさにアート一色!世界中から著名なアート関係者やファンが集結し、Art Shopping Parisの会場も例年にないほどに多くの来場者で埋め尽くされました。
当法人では、この会場内最大となる144㎡のブースを展開(過去最大)。102名による出展作品とともにアートフェアの中核を担っただけでなく、実際に数多くの作品が成約に至るなど、その質の高さにおいても高い評価をされました。
Art Shopping Paris 2022〔-30th edition-〕
会期:2022年10月21日(金)~23日(日)
会場:Carrousel du Louvre(カルーゼル・デュ・ルーヴル)
「ヴェルニサージュ」への入場を待ちわびる招待された方々。すごい人の数です。
まずは「ヴェルニサージュ」、招待客を対象に限定公開
アートフェアや展覧会などにおいて各作品が一般公開される前日に、VIPやメディア関係者を会場に招いてお酒や軽食が振舞われるレセプション、それが「ヴェルニサージュ」です。
今回は10月21日(金)の19時より開催。当日の会場入口にはオープン時刻前からすでに長い行列ができており、パリにおける当フェアへの信頼や期待がとても高いことをあらためて実感しました。
この日の市内は、朝は雨が降っていたものの、お昼前には晴れて気温も上がり、絶好の外出日和だったこともあり、並んでいる来場者の方々もどこか幸せそうな表情…。エントランス全体が高揚感に満ちた雰囲気に包まれていました。
当然のことながら、開場後はあっという間に歩くのが困難なほどに。そんな状況の中でも、名立たる著名人やメディアの方々は、遥々日本から届いたスペシャルな贈物を熱心に鑑賞。フェアの成功を予感させる、華々しい開幕となったのです。
パリのマダムに詳しく説明する日本の出展者。それとも本日最初のオーダーかな…
多くの方々で大いに盛り上がったヴェルニサージュ。フランスに渡航された20名を超える出展者も参加し、自らの作品が展示された美しい会場で、華やかなひと時を堪能しました。
ヴェルニサージュの会場でライブペインティングのパフォーマンスを披露
さらに、出展者の一人、青已はなねさんがライブペインティングのパフォーマンスを会場で初披露すると、近寄ることさえ難しいほどの人だかりとなり注目の的に。美しいものに対する敬意、そしてそれらを紡ぐ作家への愛情。あらためて、パリの人々が抱くアートへの親近感と情熱が感じられました。
会期2日目、3日目は一般公開Day!
いよいよ、本番です。一般公開日となる会期2日目、3日目とも、会場にはヴェルニサージュの興奮を引き継ぐかのように、当法人の予想を上回る数多くの来場者で溢れていた。
コロナも逃げ出しそうな位に賑やかな会場。マスクの人もチラホラと…
絵の中に遠い遠い記憶が潜んでいたのかな?何時迄も何時迄も立ち尽くす…
ロダンの彫刻を見るような少年の面影…
アーチスト志望なのかな?父親の優しい瞳に包まれて。
何故か、かって観たイタリア映画、家族の絆を描いたネオ・リアリズム作品「鉄道員」を想いだした・・・そして、久しぶりにカルロ・ルスティケッリの音楽を聴いてみた
(鉄道員 ピエトロ・ジェルミが監督・主演。1956-1958年)
当法人のブースでは、ご出展者様のプロフィールやコンセプトを、フランス語訳をした上でサイトにアップし、QRコードを通じて読み取っていただく仕組みを導入。
会場には、スマートフォンを片手に熱心にこれらを読み取り、出展者の経歴や想いに触れながら感慨深く作品を見守る様子が随所で見られ、現場のスタッフに質問を投げかける来場者も沢山おられました。
また、現地に渡航された出展者の方々は、パリの人々と作品を通じて数多く交流。国は違えどアートをこよなく愛する者同士、お互いに強い手応えを感じられるような会話やエピソードが生まれていたようです。
アートフェア Art Shopping Parisの魅力は国籍の異なる人々との交流や情報交換
来場者は思いがけないアートに出逢い、アーティストはこれまでとは異なる価値観や年代の人たちと触れ合いながら今後の創作のヒントを得る、こうした素晴らしい取り組みを実践できるのもまた、アートフェア Art Shopping Parisの魅力の一つになっています。
幅広い年代の方々にご購入いただきました
三回も観に来られ、遂にご購入の決断をされたマダム。満足そうな笑顔…三方よし❣
ルーヴル美術館の帰りにフラッと立ち寄り、購入の予定はなかったものの、気に入った作品が見つかり購入されたムッシュ。
仲の良いご夫婦は何時しか知らぬ間にお顔が似てくるものですね…当家は少しも似てない😓
「いつもアート作品は二人が納得したものしか買わない」とアートが夫婦間のコミュニケーションの一つになっているというご夫妻。
ジャン=ポール・べルモンド似の青年。後ろ姿しか見えません。顎の辺りからご想像を⁉
そして、お気に入りのアート作品をどうしても彼女へプレゼントをしたいがために何度も価格交渉に挑む、かって世界の映画界をアラン・ドロンと人気を二分したジャン=ポール・べルモンド似の青年、などなど…。二人の共演映画「ボルサリーノ」は見ものでした😠
お気に入りのアート作品を購入いただいた方々もまた、様々なアートへの想いを持っておられたようでした。
一般社団法人 ジャパンプロモーションからのコメント
会期を終えて
出展者様を始めとする皆様のご尽力のおかげでArt Shopping Paris 2022〔-30th edition-〕は、盛況のうちに幕を閉じることができました。それにしてもなんと素晴らしい3日間だったのでしょうか。2022年10月、芸術の都パリでの日々を私たちは忘れることはありません。今後も当法人は、魅力あふれるアートフェアの運営を目指し尽力してまいりますので、何卒、よろしくお願いいたします。
出展に関する相談・資料請求 随時受付中
下記、よりご連絡ください。追って担当者よりご返信いたします。
◎宛 先 : 一般社団法人 ジャパンプロモーション Art Shopping Paris出展事務局 行
◎住 所 : 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6-18-10 海老名ビル4F
◎電 話 : 03-5766-2450/ファクシミリ:03-5766-2451
◎メール : info@japanpromotion.org
鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」明和町観光大使
石川県 いしかわ観光特使
協力(順不同・敬称略)
一般社団法人 ジャパンプロモーション
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6-18-10 海老名ビル4F 電 話 : 03-5766-2450
紅山子(こうざんし)
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アーカイブ リンク記事をご覧下さい。
京都 西陣織 細尾 日本の美しい布
Floor Guide
HOSOO FLAGSHIP STOREは、地上5階で構成される国内唯一の「HOSOO」旗艦店。
未来を見据えた伝統工芸の物づくりを、世界に向けて発信しています。
ZIPANG-5 TOKIO 2020 ~古今折衷: HOSOO GALLERY~ ” Ambient Weaving ⇋ 環境と織物”展と建築
https://tokyo2020-5.themedia.jp/posts/15175141
エミール・ガレ「向日葵文カボッション花器」高さ30cm 1890年頃制作
技法:カボッション、エナメル彩色
19世紀末にフランスで花開いた「アール・ヌーヴォー」芸術。
その中心的存在であったガレとドーム。
ガレは1878年のパリ万博で日本芸術に着想を得た「ジャポニスム」作品を発表し、評判を博します。1889年パリ万博ではガラス彫刻作品を多数出品し見事グランプリを獲得。
ガレの成功に触発された同郷のガラス工房ドームは芸術作品の制作に乗り出します。
ガレとドームは独自の技法を駆使し、切磋琢磨しながらガラスという素材を芸術に昇華させて行き、1900年のパリ万博では両者共にグランプリに輝き、世界的な評価を獲得しました。
今展では初期の「エナメル彩作品」や、光を通し幻想的な美しさを醸し出す「ランプ」など両巨匠の至極の約50作品を観ることができます。
ZIPANG-4 TOKIO 2020ガレ&ドーム アール・ヌーヴォーのガラス展~美しく復原と創造を遂げた圧巻のヴォーリズ建築~
https://tokyo2020-4.themedia.jp/posts/10970546
国境の島「対馬」 豆酘(厳原)の赤米行事(つつのあかごめぎょうじ)
平成14年 国指定無形民俗文化財 平成25年 宮中献穀(宮中行事の新嘗祭に奉納)
赤米は稲の古い品種で、豆酘の赤米行事は、頭屋制に基づき1300年以上の長きにわたり伝承されてきました。この行事は頭仲間と呼ばれる供僧家と農家により行われ、寺田と呼ばれるご神田で栽培された赤米は、秋に収穫され新しい俵に詰められて、旧暦の十月十七日、頭仲間が1年交代の輪番で務める頭主の自宅の本座(座敷)に吊るされます。これを祈祷することで米俵がご神体となり、本座へは頭主でさえもみだりに入ることは出来なくなります。
その後も赤米を氏神に供える初穂米をはじめ様々な神事が行われ、翌年の旧暦一月十日の夜から翌朝にかけ、本座で神様として祀られている米俵を今年の頭主の家へ運ぶ神渡りの儀式、「頭受け」が行われます。ご神体を送り出す頭屋をハライトウ、お迎えする頭屋はウケトウといい、行事が行われる本座にはトコブシを盛り付けた松竹梅の島台や赤米で搗いた臼の形をした餅が飾られます。
ご神体の下に料理が載ったお膳やお酒などが準備されると和装の頭主をはじめ頭仲間が集まり、控えの間からご神体に対して柏手を打ち本座へ入っていきます。まず最初に赤米で作られた甘酒がふるまわれるのですが、女性は入れないため配膳役の男性が頭仲間へ甘酒を注いだり、お酒の準備を行います。行事は翌日まで延々と続きますが、本日はこの辺りで…
ZIPANG-4 TOKIO 2020 中田英寿×田根 剛の酒と建築「古来より米と酒は日本の文化を支え祀ってきた」
https://tokyo2020-4.themedia.jp/posts/7640454
※現在、1900件余の記事掲載、下記のサイトからご覧ください。
最新の記事をご覧いただけます。
ZIPANG-6 TOKIO 2020 (VOL-6)
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ZIPANG-5 TOKIO 2020 (VOL-5)
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ZIPANG-4 TOKIO 2020 (VOL-4)
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ZIPANG-3 TOKIO 2020 (VOL-3)
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ZIPANG-2 TOKIO 2020(VOL-2)
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615件ほどの掲載記事をご覧いただけます。
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