国際的なカタルーニャ文化振興支援の貢献者に送られる
アンドラ「Ramon Llull Prize」を受賞!
ユネスコ親善大使任命式の様子
ユネスコ親善大使任命式 オードレ・アズレ事務局長と河瀨直美
奈良を拠点に活動する映画作家 河瀨直美は、この度、11月25日(木)にパリの国連教育科学文化機関(UNESCO ユネスコ)本部にてオードレ・アズレ事務局長(フランス出身)よりユネスコ親善大使任命の 委嘱書を授与され、日本人として 5 人目、また日本人女性で初めて「ユネスコ親善大使」に就任しました。
また、11 月 26 日(金)には、カタロニア文化の国際的な振興を支援した貢献者に対して、アンドラ政府とラモン・リュイ・ファンデーション※1から共同授与される「Ramon Llull Prize」(ラモン・リュイ プライズ)を日本人女性として初めて受賞し、授賞式に参加しました。
ユネスコ親善大使の活動として、2022年夏に再開される文化交流プログラム「Grand Voyage with Africa」※2にて、プログラムアートディレクターとして、アフリカ5カ国から選ばれた若手女性映画作家10名との映画ワークショップを統括します。
<ユネスコ親善大使 任命理由>
河瀨直美は、あらゆる年代の女性に焦点を当てた映画や映像制作を通じ、文化・クリエイティブ産業におけるジェンダー平等推進への貢献という観点から、ユネスコ親善大使に任命されました。
ユネスコ親善大使任命式に参加した河瀨直美
以下、任命理由です。
・2020 年 5 月、COVID-19の流行が文化・クリエイティブ産業に与える影響についての認識を高めるために、ユネスコオンラインディベート「文化とコロナウイルス~アートの力を考える~」を日本で初めて開催し、 ResiliArt Japanの認知拡大に貢献したこと。
・あらゆる年代の女性の生活に焦点を当てた映画によって、人類への理解を深めるきっかけを提供したこと。
・ユネスコの主要なメッセージの1 つである「あらゆる女性の声を含む多様性の価値と大切さ」を、自身の人生とキャリアを通して実現していること。
これらは、国連の「持続可能な開発のための 2030 アジェンダ」に沿って、すべての国が男女平等の実現を目指している今、特に重要と考えられています。
<アンドラ「Ramon Llull Prize」受賞理由>
NPO法人なら国際映画祭 河瀨直美氏
春日大社
本年は、芸術の力で次世代を担う子どもたちの応援プロジェクト「なら国際映画祭 for Youth 2021」を2021年9月18日(土)~2021年9月20日(月・祝)にかけて開催。
初日の9月18日(土)には、世界遺産・春日大社では初めてとなるレッドカーペット&奉納演舞が行われた。
スペイン カタルーニャ州バルセロナ市
アントニオ・ガウディ建築「カサミラ(ラ・ペドレラ)」屋上から街並み・ストリートを望む
河瀨直美は、 2020 年に開催した「なら国際映画祭※3」でカタルーニャの”女性監督”による映画を 6 作品上映。
本上映会は、カタルーニャ政府の日本企画として「インスティチュート・ラモン・リュイ(カタルーニャの言語と文化を他国に広める公的機関)」「カタラン・フィルム & TV」「なら国際映画祭」の共催で実現し、映画を通してカタロニア文化と女性活躍を世界に発信しました。
<映画作家 河瀨直美のコメント>
この度、ユネスコ親善大使に任命されましたことを大変誇りに想います。
この地球上に暮らす、すべての人が唯一無二の存在として、その人生を謳歌する権利を有しています。
けれどあらゆる「ひずみ」の中で、特に女性の声を含む、小さな声がかき消されてゆく現実も目の当たりにします。
これら多様な価値観に光を当て、たしかな命のきらめきに気づかなければならない。人類の根源的に豊かな営みを1000年先にも、またそのずっと先にも繋いでゆきたい。
映画や映像制作を通じて、物語の中に、人類の豊かな未来を創造すべく、親善大使としての任を全うしたいと思います。
河瀨直美
これからの河瀨直美氏の活動に期待したいですね!!!
※1 カタロニア語と文化の研究、促進、保護の強化を支援している組織。
※2 2019年のTICAD (アフリカ開発会議)から生まれた文化交流プログラム。
※3 奈良の平城遷都 1300年目となる 2010 年から、映画作家の河瀨直美をエグゼクティブディレクターに迎え、2年に1回開催されている国際映画祭です。
国内外の若手監督と奈良を舞台とした映画制作「NARAtive」プロジェクトや、子ども・海外学生とのワークショップ、奈良市内を移動する映画館「ならシネマテーク」など、映画の魅力を伝える数々のプロジェクトを実施しています。
次世代を担う子どもたちのプロジェクトの充実を図り、若き才能あふれる芸術の力で、世界を再び繋げていけるように映画の魅力を発信しています。
<ユネスコ親善大使とは>
ユネスコ親善大使任命式の様子。オードレ・アズレ事務局長から期待を込めた励ましの言葉を聞く河瀨直美
国際連合教育科学文化機関 (UNESCO)の認知向上に貢献することを目的にし、ユネスコの活動を支持する各界の著名人から成る親善大使。
1989 年に日本人として初めて平山郁夫画伯が就任して以来今回で5人目となります。
1 人目は、1989 年 ~ 2009 年 平山郁夫氏。
2 人目は 1991 年 3 月~ 1999 年 11 月まで藤森鉄雄氏(当時日本ユネスコ協会連盟会長)。
3 人目は 1991 年 9 月~ 1996 年 10 月まで杉良太郎(山田勝啓)氏(歌手・俳優)が親善大使兼識字特使(国際識字年特使としては 1990 年4 月に就任)。
4 人目は 2012 年 3 月より千玄室氏(茶道裏千家 15 代・前家元)。
5 人目は 2021 年 11 月より映画作家河瀨直美氏。
<「Ramon Llull Prize」とは>
アンドラ政府とラモン・リュイ研究所が共同で設立したラモン・リュイ基金が主催しており、国際的なレベルでカタルーニャ語とその文化の研究、普及、保護を強化することを目的としている。河瀨直美氏の受賞は日本人女性初。
<河瀨直美 プロフィール>
河瀨直美 ©KUMIE Inc,
生まれ育った奈良を拠点に映画を創り続ける。一貫した
「リアリティ」の追求はドキュメンタリー、フィクションの
域を超えカンヌ映画祭をはじめ、国内外で高い評価を受ける。監督代表作は『萌の朱雀』『殯の森』『2つ目の窓』『あん』『光』『朝が来る』など。
D J 、執筆、出演、プロデューサーなど表現活動の場を広げながらも故郷奈良にて「なら国際映画祭」を立ち上げ、後進の育成にも力を入れる。
東京2020オリンピック公式映画総監督、2025年大阪・関西万博テーマ事業プロデューサー(シニアアドバイザー兼務)、バスケットボール女子日本リーグ会長。
プライベートでは野菜やお米をつくる一児の母。
映画作家 河瀨直美 ©2021-International Olympic Committe-All Rights Reserved.
<経歴>
1989年
大阪写真専門学校(現ビジュアルアーツ専門学校)映画科卒業
1995年
自主映画『につつまれて』、『かたつもり』が、山形国際ドキュメンタリー映画祭を はじめ、国内外で注目を集める
1997年
劇場映画デビュー作『萌の朱雀』でカンヌ映画祭カメラドール(新人監督賞)を 史上最年少受賞
1999年
ドキュメンタリー作品『杣人物語』ニオン国際映画祭特別賞
2000年
『火垂』ロカルノ国際映画祭国際批評家連盟賞、ヨーロッパ国際芸術映画連盟賞
2003年
スペイン/バルセロナにて河瀨直美回顧展開催
2004年
ヘルシンキにて、回顧展開催
2005年
カリフォルニア、HILAVAドキュメンタリー映画祭にて回顧展開催
2006年
スペイン・イスラエル・ニューヨーク・シンガポール・ベルリンにて回顧展開催
『垂乳女』山形国際ドキュメンタリー映画祭特別賞受賞
2007年
『殯の森』でカンヌ映画祭グランプリ(審査員特別大賞)を受賞
2009年
カンヌ映画祭に貢献した監督に贈られる「黄金の馬車賞」を受賞
2010年
「なら国際映画祭」創設
ドキュメンタリー作品『玄牝-げんぴん-』サンセバスチャン映画祭国際批評家連盟賞、 リバーラン国際映画祭最優秀撮影賞
2011年 『朱花の月』イタリア・スガルディアルトローベ国際女性映画祭最優秀作品賞、 モロッコ・サレ国際女性映画祭最優秀グランプリ
2013年
カンヌ映画祭コンペティション部門の審査委員に就任
2014年
『2つ目の窓』リバーラン国際映画祭最優監督賞、ドルトムント女性映画祭グランプリ
2015年
フランス芸術文化勲章「シュヴァリエ」を叙勲
『あん』が国内外で大ヒット
2016年
カンヌ映画祭シネフォンダシオン・短編部門の審査委員長に就任
2017年
『光』がカンヌ国際映画祭 エキュメニカル賞を受賞
東京芸術劇場シアターオペラ『トスカ』を演出
2018年
『Vision』(ジュリエット・ビノシュ主演)世界公開
パリ・ポンピドゥセンターにて大々的な「河瀨直美展」開催
2020年
「朝が来る」世界公開
東京2020オリンピック公式映画総監督
Netflix Homemadeシリーズ「Last Message」世界配信
2021年
なら国際映画祭 for Youth 2021 開催
2025年大阪・関西万博テーマ事業プロデューサー(シニアアドバイザー兼務)
バスケットボール女子日本リーグ会長
鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」明和町観光大使
石川県 いしかわ観光特使
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